50代 退職 お金の不安から始めた暮らしの見直し【体験談ブログ】

50代で退職して暮らしを見直すきっかけになったイメージ 退職

50代 退職 お金の不安から、暮らしの見直しを始めました。このブログは、その記録です。

きっかけは、はっきりしています。自分の収入がなくなるからでした。

ただ、見直してみて分かったのは、不安の正体が自分の思っていたものと違ったということです。無駄遣いをしていたから貯金がなかったのではありませんでした。

この記事では、退職を決めたところから、家計をひとつにするまでに何をしたのかを順番に書きます。うまくいかなかったこともそのまま書きます。

ゆるカメ
ゆるカメ

辞めると決めてから、暮らしのことをちゃんと考えたのは初めてだったのよ。

50代になるまで、ずっと後回しにしてきたのね。

退職のきっかけは、給料の額ではなく「扱われ方」でした

仕事は美容に関わるもので、扱う商品も自分の好きなジャンルでした。だからこそ、年齢的なこともあり、どこかで「ここにしがみついていないといけない」と思っていたのかもしれません。

実際の仕事は接客や営業も含まれていて、決して得意な分野ではありませんでした。それでも「自分を成長させるため」と言い聞かせながら続けてきた部分もあったと思います。

体力的にも気持ち的にも、少しずつ無理が重なってきていました。

自分で給料を計算してみたら、最低賃金を切っていました

決め手になったのは、ある日ふと自分の給料を働いた時間で割ってみたことでした。

歩合を抜くと、最低賃金を大きく下回っていました。歩合給を含めて、なんとか超えている。そういう状態でした。

会社に確認すると、「歩合給なども含めた計算なので法律上は問題ない」という説明でした。これは制度としては、そのとおりです。最低賃金の計算から外れるのは通勤手当・家族手当・精皆勤手当・割増賃金・賞与などで、歩合給は外れません。

そのとき、「最低賃金が上がったら勤務時間を調整して対応する」とも言われました。

昼休みもそうでした。店をひとりで任されていたので、「外出するな」「自分がいる時に外出してくれ」と言われていて、昼休みの自由がありませんでした。

これが手待ち時間といって、本来は労働時間にあたると知ったのは、ずっとあとのことです。

こたえたのは金額ではなく、返ってきた答えのほうでした

いま振り返ると、私がこたえたのは給料の額ではなく、自分の扱われ方のほうでした。

聞いたときに返ってきた答えで、いろいろなことが一度に見えた気がします。退職金もないと知ったのは、辞めると決めてからでした。

そして、辞めると決めた瞬間、不思議なくらい気持ちはすっきりしました。長く執着していたものが、一瞬でほどけたような感覚でした。

就業規則や退職金など、辞めると決める前に確かめておきたいことは退職前 確認 やることリスト|退職金・就業規則・給料で後悔しないために【体験談】にまとめています。

山梨労働局「休憩?手待ち時間??」

見直しを始めたのは、退職後ではなく「有給消化の間」でした

ここはよく誤解されるところなので、はっきり書いておきます。

暮らしの見直しを始めたのは、辞めたあとではありません。有給休暇を消化している間です。

私は有給を35日残していて、2か月出勤せずに退職日を迎えました。給料はまだ入る。でも、その先は入らない。この2か月が、いちばん動きやすい時期でした。

退職してからでは遅い、という意味ではありません。ただ、まだ収入があるうちに手をつけられたのは、あとから考えると大きかったです。

そして何より、時間がありました。

それまでの私は、毎日仕事に追われながら生活していて、正直なところ自分の生活について深く考える余裕がありませんでした。気になっていてもできなかったことを、この期間にやってしまおうと思ったんです。

退職日をいつにするかで社会保険料がひと月分変わります。その仕組みは退職日 社会保険料の仕組みと月末・月中どちらがお得か【体験談】にまとめています。

いちばんこたえた出費は、社会保険料と住民税でした

退職して最初に実感したのは、それまで給料から引かれていたものが、自分で払うものに変わるということでした。

健康保険、年金、そして住民税です。

なかでも住民税でした。2月末に退職したので、3月・4月・5月分が最後の給与からまとめて引かれました。1月1日から4月30日までに退職した場合は、本人の申し出に関係なく一括で徴収される決まりになっています。

もともと多い給料ではありません。そこから数か月分となると、こたえました。

頭で分かっているのと、実際に明細を見るのとでは、まったく違いました。

健康保険をどうするかは退職後 健康保険はどうする?扶養に入るまでにやったこと【体験談】に、実際に動いた順番で書いています。

大阪市「退職・転勤などがあった場合(給与所得者異動届出書の提出)」

貯金がなかった本当の理由は、夫婦別財布でした

ここからが、この記事でいちばん書いておきたいことです。50代 退職 お金の不安の正体は、ここにありました。

我が家は、私が働いている間ずっと別財布でした。

生活のことは、どこか後回しにして、主人に任せてしまっていた部分も多かったと思います。主人が貯めてくれているだろう。私はそう思っていました。

でも、ふたを開けたら違いました。

主人の仕事は歩合制です。毎月の給料が同じではありません。お客様からの入金が会社にあって、それから給料に反映される。つまり、多い月とボーナスで、少ない月を埋める。その綱渡りを、主人はずっとひとりで抱えていました。

私はその給料の額すら知りませんでした。

家計をひとつにして、初めてそれが見えました。そして気づきました。私は仕事、仕事で、家のことを何ひとつ見てこなかったのだと。

やらなければいけなかったのは、平均で考えるのをやめることでした

数字を並べてみて分かったのは、いちばん少ない月の給料で暮らせるようにしないと、貯金はできないということでした。

多い月に合わせて暮らしていると、少ない月がそのまま赤字になります。そこをボーナスで埋める。埋めているから、貯まらない。

ずっとその形だったんです。

見直しが一段落したとき、主人がほっとした顔をしていました。ひとりで抱えなくてよくなったからだと思います。

ゆるカメ
ゆるカメ

貯金がないことより、それを知らなかったことのほうがこたえたわ。

別々にしていると、相手が何とかしてくれていると思ってしまうのね。

それでも、すぐには一つの財布にできませんでした

「夫婦で家計をひとつにしましょう」。よく書かれていることですし、正しいと思います。

でも正しいことほど、言い出しにくいものでした。

ずっと別会計でやってきたので、私自身が慣れていません。給料を教えてもらったこともありません。そこへ「これからは私が全部まとめて管理したい」と、いきなりは言えませんでした。

だから、自分に関係のある固定費から始めました

最初に手をつけたのは、自分の保険と、家の固定費だけです。

主人の保険や主人の携帯には、手をつけませんでした。

自分の分をやってみる。減る。それを見てもらう。相手に強制はしませんでした。ただ、「これやってるよ」「やってみたらこうだったよ」という話は、その都度していました。

効果が見えてから、やっと言えました

そうしているうちに、主人のほうが好意的になっていきました。

主人の携帯を格安SIMに変えたのは、そのあとです。保険は少し時間がかかりました。知り合いの方から入っていたので、主人にはその方への気持ちがあったのだと思います。最低限だけ残す形になりましたが、出費はだいぶ減って、最終的には主人も「やってよかった」と言っていました。

そこまで来て、ようやく「私が取りまとめて家計を管理したい」と言えました。一気にではなく、段階を踏んで、です。

ひとつにしないと家計の全体は見えません。それは本当です。でも、見えるようにするまでの順番のほうが、実は大事でした。

見直して効いたこと、続かなかったこと

固定費は、一度やればずっと効きます

固定費は一度見直せば、そのあとは何もしなくても効き続けます。我慢が要りません。

時間があるうちに一気にやれたのは、本当に大きかったです。実際にやったものを並べます。

この順番のはじまりを書いたのが固定費 見直しの第一歩|退職後に取り組んでわかったこと【50代体験談】です。

⚠️できなかったものもあります。電気代です。太陽光と蓄電池をつけているので、電力会社の乗り換えという選択はしていません。昼間の電気をどう使えば安くなるか、という考え方に切り替えました。その調べた結果は太陽光 電力会社 乗り換えはできる?蓄電池ありで調べてわかった3つのこと【体験談】にあります。

住宅ローンも、見直しまではできませんでした。できるだけ早く払い終える。いまはそれだけを考えています。

車は「もう買い替えない」と決めました

いちばん大きな決断は、たぶんこれです。

残価設定ローンで買っていた車を、期限が来る前に一括で返済して、買い取りました。

もともとは、期限が来たら返却して、また次の車を残価設定で買う予定でした。その予定を、まるごとゼロにしました。

これから運転できる間にあと何回か買い替えるとしたら、何百万円かかります。その何百万円を、これから出さないと決めた。いまの家計簿には1円も出てきませんが、この先のいちばん大きな支出が消えました。

だから、今の車をきちんとメンテナンスして、乗れなくなるまで乗ります。そのあとは、バスやタクシーを使います。車を持ち続けるより、そのほうが安く済むからです。

続かなかったのは、細かい家計簿と、食費のやりくりでした

正直に書きます。続かなかったものもあります。

ひとつは細かく家計簿をつけること。これは続きませんでした。そのときのことは家計簿 続かないのは性格のせいじゃない|50代がやめていい3つのことに書いています。

もうひとつは食費を1日1,200円でやりくりすること。いちばん続きませんでした。考えすぎてギチギチにすると、ストレスになります。私自身が楽しくなくなってしまうんです。やってみた工夫は食費 節約がなかなか進まない…退職後の2人暮らしで試した5つの工夫【月5万円目標】にそのまま残してあります。

いま思うのは、私は続かないほうに力を入れていたということでした。固定費は「一度」、食費は「毎日」です。同じ努力なら、一度で済むほうから手をつけたほうがいい。

交際費も、省けないものは省けませんでした。夫婦で出かける外食は「たまに」に変えましたが、ゼロにはしていません。

そのかわり、合言葉を決めました。「今だけ、ちょっと頑張ろう」。ずっと我慢しないといけないわけではない。そう思えるだけで、だいぶ違いました。

お弁当を作り始めたら、お金以外のものも減りました

食費の話でひとつだけ、やってよかったことがあります。主人のお昼のお弁当です。

それまでは、自分の分だけ残り物を詰めて持っていっていました。退職して家にいるようになったので、「じゃあ作ってみようか」と始めました。

お昼の外食がなくなったぶん、お財布にはもちろん優しいのですが、主人にとっては時間とストレスのほうが大きかったようです。営業なので、混雑する時間帯を避けてお店に入らないといけない。その気疲れがなくなったと言っていました。

そして、10キロ痩せました。

いまの私の考え方は、「食費は気にしない。でも、食事は気にする」です。

原材料にこだわったものを選ぶと、正直、安くはなりません。食費が減った実感はありません。それでも、固定費を先に下げてあるので、ここは気にしないことにしています。

総務省統計局「家計調査」

ゆるカメ
ゆるカメ

一度やれば効くものと、毎日やらないと効かないものがあるのよ。

続かなかったのは、私の性格のせいじゃなかったのね。

まとめ|50代 退職 お金の不安と向き合って分かったこと

50代 退職 お金の不安から始めた見直しを、ここまで書いてきました。最後に、いまの正直なところを書きます。

私は、辞めて大正解だったと思っています。

辞めていなかったら、この家計の見直しをやる気持ちの余裕も、時間もありませんでした。ずっと分からないままだったと思います。そして、手を打てない年齢になってから気づくことになっていたかもしれません。

「そんなにお金を残してどうするの」「先のことまで考えすぎでしょう」「どうにかなるよ」。そう言っていられたのは、たぶん40代までだったんだと思います。

50代は、退職の年齢が現実に近づいてきます。収入と健康のバランスを、両方いっぺんに考えないといけない年代です。

そして、いちばんの収穫はお金ではありませんでした。

お金の不安は、ひとりで抱えるより、二人で抱えたほうが軽いということです。

ひとりで節約しても、もうひとりが使っていたら埋まりません。夫婦で同じほうを向けたこと。会話が増えたこと。これが、いちばん大きかったと思います。

私自身、次の仕事の選び方も変わりました。頑張りすぎない。我慢しすぎない。家族を後回しにしない。仕事を人生の真ん中に置かない、という選び方があると、50代になって初めて思えるようになりました。

もちろん、人それぞれです。「辞めましょう」とは書けません。

ただ、一日の大半を過ごす場所です。そこが嫌で嫌でたまらないなら、その時間がもったいないとは思います。

50代は、子どもにお金も手もかからなくなってくる世代です。だからこそ、もう少し自分のほうに寄せてもいい年代なんじゃないかと思っています。

ゆるカメ
ゆるカメ

辞めたから見えたことが、思っていたよりずっと多かったのよ。

同じところで迷っている方の、なにかひとつになればうれしいわ。

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