50代 再就職の面接|練習した質問は出ずに内定。役立った5つの準備

50代 再就職 面接の体験と5つの準備 退職

久しぶりの面接を前に、緊張で眠れない…そんな夜を過ごしていませんか。

50代 再就職の面接は、練習した質問がそのまま出るとは限りません。

私はこの記事を8月に書いたとき、まだ面接を一度も受けていませんでした。職業訓練に通いながら求人を探し始めたところで、「同じ入口に立つ者として」調べたことをまとめていました。

そのあと9月に、1社の面接を受けました。その場で「ぜひ来ていただきたい」と言っていただき、適性検査を経て、11月から働くことが決まりました。

ただ、訓練校で何度も練習した志望動機や自己PRは、一つも聞かれませんでした。代わりに役に立ったのは、面接の1週間前に慌てて読んだ、受ける会社のホームページでした。

この記事は、実際に面接を受けた体験をもとに書き直したものです。実際に聞かれたこと、企業が見ていると感じたこと、面接の前にやっておいてよかった5つの準備を順番にまとめます。

ゆるカメ
ゆるカメ

練習したことが出なかったのに、うまくいったのね。その理由を一緒に見ていきましょう

久しぶりの面接が「怖い」と感じるのは自然なこと

何年ぶり、あるいは何十年ぶりの面接。緊張しない人のほうが珍しいくらいです。

私も、面接の前の日はそれほどでもなかったのですが、当日はだめでした。面接は15時からで、訓練校の午後の授業を早退して向かいました。授業を受けている間じゅう、そわそわしていました。

練習では、質問に対する答えが言葉に詰まって出てこないことがありました。「これはどうしたものかな」と思いながら、会社に向かったのを覚えています。

50代の面接の不安は、だいたい次の3つに整理できます。

  • 年齢の不安:「この歳で採ってもらえるのだろうか」
  • ブランクの不安:「離職期間を突っ込まれたらどう答えよう」
  • 年下面接官の不安:「自分より若い人にどう接すればいいのか」

不安の正体を言葉にして分けるだけで、対策できるものに変わります。

「なんとなく怖い」を「この3つが不安なんだ」に変える。ここが準備のスタートラインです。

ゆるカメ
ゆるカメ

おばけと同じで、正体がわからないから怖いのよね。名前をつけたら、ただの準備リストになるわ

50代 再就職の面接で実際に聞かれたこと【体験談】

私の面接は、面接官がお一人、時間は15〜20分ほどでした。求人票に担当者として名前が載っていた方です。思っていたより短く感じました。

訓練校では、自己PR・志望動機・長所・入社後に頑張りたいことなど、よく聞かれる質問への答えを紙に書き出し、クラスメートとロールプレイで練習していました。

ところが本番では、そうした質問は一つも出ませんでした。

実際に聞かれたのは、主にこの3つです。

  • 仕事の中身の確認……「うちではこういう作業をしてもらいますが、大丈夫ですか」「こういう作業の経験はありますか」と、職務経歴書を見ながら一つずつ確かめられた
  • 資格と実務の関係……「資格をいくつも書いていますが、この中で実務でやっていたものはありますか」
  • 勤務時間の希望……募集が「決められた時間帯の中で5時間以上」という形だったので、希望する日数と時間を聞かれた

反対に、年齢のこと、前の仕事を辞めた理由、ブランクのことは、まったく聞かれませんでした。働いている方の年齢層が高めの職場だというお話もありました。

私が受けたのは1社だけなので、どの会社でもこうだとは言えません。それでも、「練習した質問が出なくても、仕事の中身について自分の言葉で答えられれば大丈夫だった」というのが、私の実感です。

振り返ると、面接というより、仕事の内容と私の経験が合うかを、一緒に確かめていくような時間でした。

ゆるカメ
ゆるカメ

志望動機の暗記より、自分がやってきた仕事を説明できるかのほうが大事だったのね

50代 再就職の面接で企業が見ている3つのこと

面接対策の記事には「想定質問と回答例」がずらりと並んでいますが、丸暗記はおすすめしません。実際に受けてみて、企業が50代のどこを見ているのかを押さえるほうが近道だと感じました。

見ている点1:一緒に働きやすい人かどうか

50代の採用では、能力と同じくらい「職場になじんでくれるか」が見られます。

上司が年下になることは珍しくありません。誰に対しても同じ丁寧さで接することができるかは、面接のやり取りの端々から伝わります。

私の面接では、途中から相手がうなずきながら話を広げてくださり、面接というより自然な会話に近くなりました。うまく話そうとするより、相手の話をよく聞いて、感じのよいやり取りを続けることのほうが大事だったと思います。

面接官が年下でも年上でも、言葉づかいと態度は「取引先の担当者」と同じくらいの丁寧さを意識すると、ちょうどよいくらいです。

見ている点2:自分で手を動かして働けるか

50代というと「管理職経験」を思い浮かべがちですが、募集の多くは現場で手を動かす仕事です。

「資格の中で、実務でやっていたものは?」と聞かれたとき、私は正直に答えました。

前の職場でもWordやExcelは使っていましたが、決まった書式に入力するような作業が中心で、使い方も自己流でした。それで、きちんと学び直したくて職業訓練に通っています、と伝えました。

できることを大きく見せるより、「今どこまでできて、何を学んでいるか」を正直に話すほうが、話がかみ合いました。

「教われば覚えます」より「今○○を勉強しています」と、現在進行形で言えると印象が変わります。訓練で取った資格については、こちらの記事にまとめています。

サーティファイ資格 50代に意味ある?受けてわかった3つの価値

見ている点3:長く元気に働いてくれそうか

企業は採用に手間と費用をかけている分、「すぐ辞めないか」「無理なく通えるか」も気にしています。

私が応募先を選んだいちばんの理由は、家から近いことでした。面接でも「それなら自転車で来られますね」と言っていただきました。

勤務時間の希望を聞かれたときは、1日5時間・週4日と、はっきり伝えました。続けられる働き方を自分の言葉で伝えることは、わがままではなく「長く働けます」という安心材料になります。

ゆるカメ
ゆるカメ

すごい経歴より、感じがよくて、手が動いて、長く来てくれる人。それなら50代にもちゃんと勝ち筋があるわね

50代 再就職の面接前にできる5つの準備

見られているポイントがわかったら、準備はこの5つに絞りましょう。5つ目は、私が実際に受けてみて「これがいちばん効いた」と感じたことです。

準備1:経験の棚卸しは「1分で話せる形」に

これまでの仕事を全部話そうとすると、長くなって印象がぼやけます。

応募先の仕事に関係のある経験だけを選び、「何をして、どんな工夫をして、どうなったか」を1分程度で話せる形にまとめておくのがおすすめです。

職務経歴書も同じです。訓練校で教わったのは、次の2つでした。

  • いちばん最近の仕事を詳しく書く……企業が知りたいのは、直近にどんな作業をしていたか
  • 受ける会社と共通する経験があれば、それを先に書く……順番を入れ替えるだけで、読む人の目に留まりやすくなる

「相手の会社で役に立つ話だけを選ぶ」のが、経験の長い50代ほど大事なコツです。

私の場合、書類選考はなく、履歴書と職務経歴書は面接の日に持参しました。履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンで作り、面接が決まってから訓練校の担当の方に見ていただいて直しました。

準備2:ブランクは隠さず「その間にしていたこと」とセットで

離職期間があると、理由を聞かれることは多いです。私は聞かれませんでしたが、答えを用意しておくと安心して面接に臨めます。

家族の介護、体調を整えていた、家庭に専念していた。理由そのものは、マイナスではありません。大事なのは、ブランクの説明に「その間にしていたこと」をひと言添えることです。

「その間、職業訓練でパソコンを学び直しました」「家計を預かる中で数字に強くなりました」など、小さなことで構いません。空白を「準備期間」として話せると、印象は大きく変わります。

学び直しの選択肢としての職業訓練は、別の記事で詳しく紹介しています。

職業訓練 通学 オンラインどっちがいい?50代が実際に通ってわかった4つの違い

準備3:声に出して練習する|「質問を繰り返す」が役に立った

頭でわかっていても、本番でつい出てしまうのが「上から目線」の話し方です。「若い人はわからないと思うけど」「昔はこうだった」は封印しましょう。

訓練校では、面接の心構え、入退室のしかた、姿勢、話し方を教わってから、クラスメートとロールプレイをしました。グループに分かれて、「ここが良かった」「ここを意識するともっと良くなる」と評価し合います。

本番で実際に役に立ったのは、次の3つでした。

  • 質問をされたら、まず質問を繰り返す……相手に「質問を理解しています」と伝わる。自分も一度口に出すことで、話がそれずに答えにたどり着ける
  • 椅子に浅く腰かけて、背筋を伸ばす……手は左手を上にして、膝の上で軽く重ねる。面接の間じゅう、これだけは崩さないように意識した
  • 大きな声で、はきはきと、笑顔で

いちばん助かったのは「質問を繰り返す」ことでした。緊張していても、答えの着地点を見失わずにすみました。

家族に面接官役を頼むのが難しければ、スマホの録音機能に向かって話すだけでも、自分の話し方のクセに気づけます。

準備4:服装は「清潔感」を最優先に

50代の面接の服装は、高価さより清潔感が大事です。

私はスーツで行きました。訓練校からもそうアドバイスがありましたし、自分でもそれがいちばん無難だと思ったからです。履歴書の写真も、ブラウスにジャケットを羽織って撮りました。

スーツやジャケットのサイズが今の体型に合っているか、一度着て鏡の前で確認を。肩や袖が合っていないと、それだけで疲れた印象になりがちです。

髪や靴、バッグまで含めて「きちんと手入れしている人」に見えるかを、前日までに確かめておきましょう。

準備5:受ける会社のホームページを読んで、感想を一言話せるようにしておく

訓練校の授業では「受ける会社のホームページは見ておくように」と言われていました。ところが、練習に使った面接準備シートの質問には入っていなかったので、私はすっかり忘れていました。

思い出したのは、先に面接を受けたクラスメートの話を聞いたときです。「当社のホームページを見て、どう感じましたか」と聞かれて、見ていなかったので答えられなかったそうです。

それで私も、面接までの1週間のうちにホームページを読みました。

正直に言うと、応募を決めた時点では、その会社の魅力にまだ気づいていませんでした。いちばんの理由は家から近いことで、勤務時間も希望に合っていた、というくらいです。

ところが読んでみると、企業理念や商品づくりへの姿勢に、真面目に積み重ねてきた会社だと感じられることがたくさん書かれていました。ちょうど私が最近大事にしていることとも重なっていて、「ここで働きたい」という気持ちに変わりました。

本番では、ホームページについて聞かれませんでした。でも話の区切りごとに「何か質問はありますか」と聞いていただいたので、「質問ではないんですけど」と前置きして、ホームページを読んだ感想を自分から伝えました。

そこから相手が話を広げてくださり、自然に話すことができました。その場で「ぜひ来ていただきたい」と言っていただいたのは、そのあとです。

もし決まりきった質問ばかりだったら、うまく答えられなかったかもしれません。ホームページを読んで「自分はどこに惹かれたか」を一言話せるようにしておくと、聞かれても聞かれなくても使えます。

ゆるカメ
ゆるカメ

聞かれなかったら、自分から話していいのね。質問ではないんですけど、は覚えておきたい一言だわ

面接の準備を一人で抱え込まないための相談先

面接の準備は、一人でやろうとすると不安が膨らみがちです。頼れる窓口は、思っているより身近にあります。

職業訓練に通っているなら、就職担当の方は心強い味方

私の場合、応募から面接の日程が決まるまで、訓練校の就職担当の方にずっと助けていただきました。

気になる求人をメールで伝えると、勤務時間がはっきりしないところや、「訓練を修了してから11月に入社できるか」を、会社に代わりに聞いてくださいました。自分からは言い出しにくいことです。

会社から「どんなことを学んでいる方ですか」と聞かれたときには、訓練で学んでいることを一つずつ伝えてくださったそうです。面接に来てくださいという返事も、担当の方を通していただきました。

訓練に通っている方は、就職担当の方をどんどん頼ってください。一人で求人票とにらめっこしているより、ずっと前に進みます。

担当の方がしてくださったことや、求人を見つけてから内定までの流れは、こちらの記事にまとめています。

職業訓練 就職活動の進め方|修了前に内定した6つのステップ【体験談】

訓練に通っていなくても、ハローワークが同じ役割をしてくれる

職業訓練に通っていない方も、心配はいりません。ハローワークの窓口が、同じように間に立ってくれます。

面接対策のセミナーや模擬面接を無料で受けられる場合がありますし、求人票だけではわからない条件を、窓口の担当の方から企業に確認してもらうこともできます。

私も応募するときは、ハローワークで紹介状を出してもらい、面接の日に会社へ持っていきました。求人票だけで決めずに、気になることは窓口を通して確かめてから応募すると安心です。

求人の探し方や窓口の場所は、公式サイトで確認できます。

ハローワークインターネットサービス

転職エージェントに相談する道もある

転職エージェントに登録すると、応募先に合わせた面接のアドバイスをもらえることがあります。50代向けのエージェントの選び方は、こちらの記事で紹介しています。

在職中に動けばよかった!転職エージェントを使うべき3つの理由

外で働く形にこだわらず、家でできる仕事も視野に入れておくと、選べる道が広がります。

50代からの在宅ワークの始め方や、怪しい案件の見分け方については、こちらの記事で紹介しています。

在宅ワーク 50代からの始め方|怪しい案件の見分け方と安全な小さな一歩

面接は「ここしかない」と思わなくていい

今回の面接に向かうとき、私の中には「何としてでも受からなければ」という気持ちが、正直あまりありませんでした。

もしここで落ちても、世の中にはたくさんの会社があります。また探せばいい、と思っていました。主人も、決まらなければ家にいていいと言ってくれていました。

前の職場では、とにかく必死に働いていました。そこでいろいろなことを学んだからこそ、これから働くなら、自分が大事にしたいことを曲げなくていい職場を選びたいと思っています。仕事中心の一日にならず、もう少し楽しく働けるスタイルがいいな、とも思っています。

そして、もし入ってみて本当に合わなかったら、辞めてもいい。そう思って就職活動をしています。嫌で嫌でたまらないのに毎日出勤する日々は、もったいないからです。

そのくらいの気持ちでいると、不合格になってもへこたれないと思います。面接に落ちるのは人格を否定されたのではなく、「今回はご縁がなかっただけ」です。

もう一つ感じたのは、今までの経験だけで求人を探すと、選べる範囲が狭くなりがちだということです。実務の経験がなくても、学び直して取った資格が活かせそうな仕事に挑戦してみるのは、悪くないと思いました。気になる求人が少ないときは、絞り込みの条件を少しゆるめてみるのも一つの方法です。

もちろん、入ったからにはあとは努力するのみです。11月から、訓練で学んだことを実務で活かせるよう頑張ります。

まとめ

実際に面接を受けてみて、分かったことを整理します。

  • 練習した志望動機や自己PRは一つも聞かれなかった。聞かれたのは仕事の中身の確認・資格と実務の関係・勤務時間の希望
  • 年齢・辞めた理由・ブランクは聞かれなかった(1社だけの体験)
  • 企業が見ているのは働きやすさ・手が動くか・長く働けるか
  • 準備は5つ:1分で話せる経験談・ブランクの話し方・声に出す練習(質問を繰り返す)・清潔感・受ける会社のホームページ
  • 職業訓練の就職担当の方やハローワークなど、無料で頼れる相談先がある
  • 「ここしかない」と思わなくていい。そのくらいの気持ちのほうが、へこたれない

面接は「審査される場」ではなく、「お互いの相性を確かめる場」でもあります。準備を整えて、いつもどおりのあなたで臨んでくださいね。

ゆるカメ
ゆるカメ

50代の面接は、若さの勝負じゃなくて安心感の勝負。これまでの人生ぜんぶが味方になるわね

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