0円スマホ 落とし穴、という言葉が気になったのは、美容室の先生の話がきっかけでした。
毎月通っている美容室の先生が、「0円のスマホに変えたの」と話してくれたのです。
ところが、家族全部の携帯を一緒に見直したら、前より高くなったそうです。
0円なのに、どうして高くなるんだろう。
そのときの私は、0円スマホのしくみを知らなくて、「そうなんですね」としか返せませんでした。
あとから調べてみると、0円スマホには「2年後に返す」「返すときにお金がかかる」「月々の合計が高くなる」という3つの落とし穴がありました。
私自身は、今のiPhoneを6年使っています。
本体の分割払いはとっくに終わっていて、毎月の携帯代は1,000円台です。
この記事では、0円スマホのしくみと落とし穴、そして50代の私が「今のスマホを長く使う」ことにした理由をまとめました。

0円って聞くと、つい心が動くのよね。でも、ただより高いものはない、って昔から言うでしょ
- 「実質0円」は、2年ほどでスマホを返す前提の値段。車の残クレと同じしくみ
- 返すときに、傷の確認や利用料でお金がかかることがある
- 50代は使う機能が決まっている。電池だけ交換して、今のスマホを長く使うのがいちばん安い
0円スマホ 落とし穴の前に|「一括1円」と「実質0円」は別もの
スマホのお店で見かける「0円」「1円」には、2つの種類があります。
| 呼び方 | どういう値段か | 返す必要 |
|---|---|---|
| 一括1円 | 本当に1円で買える。そのまま自分のもの | なし |
| 実質0円・実質1円 | 2年ほど使ったあと、スマホを返すと、残りの代金を払わなくていい | 返す前提 |
一括1円は、安い機種が中心で、ほかの携帯会社からの乗り換えが条件になっていることが多いです。
よく見かける「実質0円」は、スマホを買うというより、2年間借りているのに近いしくみです。
0円スマホの落とし穴3つ
1. 2年後に返す前提=車の残クレと同じしくみ
実質0円のスマホは、本体の代金を48回払いなどの分割にして、2年ほどたったところで返すと、残りの支払いがなくなるしくみです。
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」、auの「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクの「新トクするサポート」などが、この形です。
調べていて、車の残クレと同じだと気づきました。
数年後の下取りの値段を先に引いておいて、残りだけを払う。
だから月々の支払いが安く見えて、新しい機種に乗り続けられる気がするのです。
私も車は残クレで5年ごとに乗り換えてきましたが、今回、初めて買い取りを選びました。
車の残クレを買い取りに切り替えたときの話は、残クレ 買い取りを選んだ理由|5年ごとの乗り換えをやめて気づいた3つのことの記事にまとめています。
返さずに使い続けることもできます。
その場合は、残りの代金を払い続ければ、自分のものになります。
ちなみに、昔の「2年縛り」の解約金は、大手3社とも2022年までになくなりました。
ただ、返す時期が決まっている今のしくみは、形を変えた2年縛りと言われることもあります。
2. 返すときにお金がかかることがある
いちばん驚いたのは、ここでした。
返すときには、スマホの状態を細かく確かめられます。
- ソフトバンク……2026年8月19日以降に加入した分から、確かめ方が厳しくなったと報じられています。爪の傷やへこみなど、ふだん使っていればつくような傷でも最大22,000円、画面のヒビやカメラの傷などは最大44,000円の負担金がかかることがあります
- ドコモ……2026年3月5日以降に加入した分から、返すときに「プログラム利用料」がかかるようになりました(機種によって違い、最大22,000円と報じられています)。次の機種もドコモで買えば、この利用料はかかりません
友達からも、「返すときに、ちょっとした傷まで細かく見られて大変だった」という話を聞いたことがあります。
契約するときは、2年後に返すときのことまでは考えません。
だからこそ、「返すときにいくらかかるか」を、契約する前に確かめておくのが大事です。
3. 本体が0円でも、月々の合計が高くなる
0円スマホは、多くが携帯の契約とセットになっています。
本体を安くする代わりに、月々の料金で取り戻すしくみです。
国の決まりで、契約とセットの値引きには上限(4万円)があります。
それを超える「0円」には、高いプランに入る、ほかの会社から乗り換える、などの条件がついていることが多いです。
高いプランをすすめられたとき、データ無制限が自分に本当に要るかどうかは、格安SIM データ無制限を比較【2026年12月改定対応】本当に要る人・要らない人の記事で、家にWi-Fiがあるかを目安にまとめています。
美容室の先生の「前より高くなった」も、本体は0円でも、家族全部の月々の料金が上がったのかもしれません。
本体の値段ではなく、「2年間で全部いくら払うか」で比べると、0円の本当の値段が見えてきます。
もう0円スマホを契約している人は
すでに0円スマホを使っている人も、あわてなくて大丈夫です。
次のことを知っておくと、2年後に損をしにくくなります。
- 返す時期と条件を、マイページで確かめておく……プログラムの名前と、いつまでに返せばいいかを見ておく
- ケースと画面の保護シートで、傷を防ぐ……返すときの確かめに備える
- 補償のサービスは、2年分の合計で考える……毎月数百円でも、2年分を足すと、返すときの負担金より高くなることがある
- 返さずに、払い続けて自分のものにする道もある……返すときの負担金が心配なら、こちらも選べる
- 月々の料金は、2年たつ前でも、いつでもマイページで見直せる……スマホの代金のプログラムと、毎月の契約は別もの。プログラムはそのままで、プランやオプションだけ変えられる
- 2年後にまた0円に乗り換える前に、「2年間で全部いくら払うか」で比べる
ただし、0円で買ったときの割引やポイントに「〇か月はこのプランのまま」という条件がついていることがあります。
プランを変える前に、買ったときの条件だけは確かめておくと安心です。

0円の看板は、入り口なのよね。出口でいくらかかるかまで見て、はじめて本当の値段がわかるわ
50代は「今のスマホを長く使う」がいちばん安い
返す前提で買ったけれど、返さずに使い続けた
6年前に今のiPhoneにしたときは、私も「2年で返す」前提の分割払いでした。
でも結局、返さずにそのまま使い続けました。
いつの間にか分割を払い終わっていて、気づいたら自分のものになっていました。
それから先は、本体の支払いがない分、毎月の携帯代がぐっと下がりました。
携帯代を見直したときの話は、携帯代 見直しで気づいたこと|節約だけじゃなかった意外なスッキリ感【体験談】の記事にも書いています。
今は、本体の分割払いがないので、本当に気持ちがラクです。
使う機能は、思っているより少ない
50代になると、スマホで使うものは、だいたい決まってきます。
電話、LINE、カメラ、地図、ネットで調べもの、くらいではないでしょうか。
新しい機能がたくさんついていても、使いこなせないことのほうが多いです。
6年目の私のiPhoneも、動きが遅いと感じることはなく、ふつうに使えています。
最新の機種を追いかけなくても、困ることはほとんどありません。
電池が減るのが早いだけなら、電池交換という手がある
今のスマホで困っているのは、電池の減りが早くなったことくらいです。
スマホの電池は、昔の折りたたみの携帯のように自分で替えることはできませんが、お店で電池だけを交換してもらえます。
私は最近まで、このことを知りませんでした。
iPhoneなら、電池の状態は次のところで見られます。
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」
ここに出てくる「最大容量」は、新品のときと比べて、今どれくらい電池がたまるかの割合です。
AppleCare+に入っていると、80%を下回ったときに電池を無料で交換してもらえるので、80%がひとつの目安になります。
私のiPhoneは、見てみたら73%でした。
同じ画面には「バッテリーに関する重要なメッセージ」が出ていて、電池が劣化しているので、Appleの正規サービスプロバイダで交換すると、もとの性能を取り戻せる、という内容でした。
そのすぐ下の「修理サービスオプションを見つける」を押すと、交換の見積もりと、近くで交換できるお店まで、そのまま調べられます。
私の機種だと、持ち込みでの交換は15,600円と出ていました。
「ストアを検索」を押して、位置情報を1回だけ許可すると、近くのお店と、予約できる日時が一覧で出てきます。
交換できるのは、Appleのお店だけではありません。
カメラのキタムラやビックカメラなどの中にも、Appleが認めた修理の窓口(正規サービスプロバイダ)があります。
私の場合も、家からいちばん近いのはカメラのキタムラでした。
Appleのお店が近くになくても、意外と近くに修理の窓口が見つかることがあります。
電池の交換だけなら、持ち込めばその日のうちに終わることが多いようです。
私の電池は、朝100%にして、夕方に帰るまでにゼロになるほどではないので、まだ交換していません。
73%なので、替えどきはもう過ぎています。
それでも今は、電池の減りが早いこと以外に、不便は感じていません。
後回しにできる出費は後回しにしたいので、夕方まで充電が持たなくなったり、動きが遅くなったりして、不便を感じるようになったら交換するつもりです。
そのときは、この画面からすぐ予約できると思うと、気持ちもラクです。
AppleによるiPhoneのバッテリーのサービスと修理(公式)
突然使えなくなったときのために、バックアップを確かめておく
古いスマホを使い続けるときに気になるのは、ある日突然、電源が入らなくなることです。
そうなったときのために、写真や連絡先などのデータが、iCloudにきちんと保存されているかを確かめておきました。
「設定」→いちばん上の自分の名前→「iCloud」→「iCloudバックアップ」で、最後にバックアップした日時が見られます。
iCloudの容量が足りないと、バックアップができていないことがあるので、日時が新しいかも見ておくと安心です。
バックアップさえ取れていれば、新しいスマホに買い替えても、データは戻せます。

電池とバックアップ。この2つを押さえておけば、古いスマホでもこわくないのよ
次に買うときは、本体だけ・現金で
スマホを買い替えるときも、0円の言葉に飛びつかなくて大丈夫です。
私は次に買うときは、分割にせず、現金で買えるまでは今のスマホを使うと決めています。
本体は、Appleの公式サイトや家電量販店などで、本体だけ買うこともできます。
スマホの買い替えと、携帯会社の乗り換えは、同時にしなくていいのです。
買い替えと乗り換えを分けて考える順番は、高齢者 格安SIM|親をお店に行かせない。スマホ1台で乗り換える5つの手順の記事にまとめています。
私が次もiPhoneにする理由
これは私の考えですが、スマホにくわしくない人ほど、iPhoneが向いていると思っています。
「iPhoneは自分で何でも設定しないといけないんでしょう」「壊れたら自分で手続きするのが大変そう」と、ためらっている人が私のまわりにもいます。
でも実際に使ってみると、その逆でした。
1. 機種変更が、家で自分でできる
今のiPhoneにしたとき、前のiPhoneから新しいiPhoneへのデータの移し替えは、家で自分でやりました。
2台を近くに置いて、画面の案内どおりに進める「クイックスタート」という方法です。
アプリはホーム画面の同じ場所に並び、写真もそのまま移っていて、拍子抜けするくらい簡単でした。
お店で待たなくても、機種変更は家で終わります。
LINEは、前のiPhoneでトークのバックアップと引き継ぎの設定をしておけば、iPhone同士なら昔のトークもそのまま移せます。
友達はAndroidのスマホをお店で移し替えてもらっていて、「待ち時間が長いんだよね」と話していました。
2. AndroidからiPhoneに変えるときも、アプリがある
AndroidからiPhoneへは、Appleの無料アプリ「iOSに移行」で、写真や連絡先を移せます。
ただし、LINEのトークは、AndroidからiPhoneのようにスマホの種類が変わると、直近14日分しか移せません。
残しておきたいトークがあるなら、移す前に、スクリーンショットなどで残しておくと安心です。
3. 壊れたときは、家まで取りに来てもらえる
iPhoneが壊れたときは、Appleに申し込むと、宅配業者が家まで引き取りに来てくれる「配送修理」があります。
修理の窓口がない地域でも、家にいながら修理に出せます。
ただ、修理のあいだ、代わりのスマホは貸してもらえません。
その間をしのぐ方法は、たとえば次のとおりです。
- 前のスマホが残っていれば、SIMカードを差し替えて使う……配送修理に出す前には、SIMカードを取り出すようにAppleも案内しています。前のスマホに入れれば、同じ電話番号で電話ができます
- パソコンやタブレットで、LINEやメールを使う……LINEは、あとからだとスマホでの確認がいるので、パソコンでもふだんからログインしておくと安心です
- 家族や職場に、家の電話や家族の番号を伝えておく
- 近くに修理の窓口があるなら、持ち込みにする……電池の交換くらいなら、その日のうちに終わることが多く、スマホのない日を作らずに済みます
4. 買ってから90日間は、電話で相談できる
Appleには電話のサポート窓口があり、iPhoneを買ってから90日間は、使い方や初期設定を無料で相談できます。
携帯会社で買ったiPhoneでも、iPhoneのことはAppleに相談できます。
これからiPhoneを使ってみたい人も、最初の90日間は電話で聞けるので安心です。
私もMacBookを買ったとき、実際には電話しませんでしたが、「わからなければ電話で聞ける」と知っているだけで安心でした。
MacBookを買ったときの話は、MacBook Neoを11万円でゲット!Amazonで翌日届いた購入レビューの記事に書いています。
5. パソコンがMacなら、さらに便利
私は今年、パソコンをMacBookに買い替えました。
iPhoneと一緒に使うと、こんなことができます。
- 写真や動画を、AirDropでそのまま送れる……ケーブルやメールがいらない
- パソコンでコピーした文章を、iPhoneで貼り付けられる……その逆もできる
- パスワードを、両方で使える……一度ログインすれば、もう片方でも入力しなくていい
- iPhoneにかかってきた電話に、Macで出られる……iPhoneが手元になくても話せる
- MacからiPhoneの画面を操作できる……「iPhoneミラーリング」。iPhoneを取り出さずに、アプリを使ったり通知を見たりできる
- 外出先で、iPhoneの電波をMacで使える……テザリングのパスワードを打たずに、Macの画面からすぐつながる
私がふだん使っているのは上の3つですが、気づかないうちに、ほかの機能にも助けられているのかもしれません。
まとめ|0円スマホに飛びつかなくていい
0円スマホ 落とし穴は、次の3つでした。
- 「実質0円」は、2年後に返す前提の値段。車の残クレと同じしくみ
- 返すときに、傷の確認や利用料でお金がかかることがある
- 本体が0円でも、契約とセットで月々の合計が高くなることがある
そして、50代の私がたどり着いたのは、次のことです。
- 使う機能は決まっているので、最新の機種を追いかけなくていい
- 電池の減りが早いだけなら、電池交換で使い続けられる
- バックアップを確かめておけば、突然使えなくなってもこわくない
- 次に買うときは、本体だけ、現金で
今のスマホが払い終わっているなら、それをまだ使えないかを考えるのが、いちばんお得です。
分割が残っていても、払い終われば自分のものになります。

いちばん安いスマホは、今手の中にあるスマホなのよね
※料金やプログラムの内容は2026年10月時点の情報です。契約する前に、各社の公式サイトで今の内容を確かめておくと安心です。
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