お盆の帰省が近づくと、ふと「親も年をとったな」と感じる瞬間が増えますよね。
元気なうちに聞いておきたいことはあるのに、お金や万一のことは、なかなか切り出しにくいものです。
でも実は、帰省のタイミングこそ、親と話しておくことを自然に確認できる絶好のチャンスなんです。
この記事では、聞きにくい話題を帰省の会話の中でさりげなく確認するための、7つのチェックリストをまとめました。
一度に全部でなくても大丈夫。
今年のお盆は、ひとつだけでも聞いて帰りませんか。

改まって聞くと身構えられちゃうから、普段の会話のついでがちょうどいいのよね。
なぜ帰省のタイミングが「親と話しておくこと」に向いているのか
電話やLINEでは、込み入った話はなかなかできません。
顔を見ながら、お茶を飲みながらの雑談だからこそ、重い話題も自然に切り出せます。
また、実家に「モノ」があることも大きなポイントです。
仏壇、薬箱、郵便物の山。
実物を目にしながらだと、「これ、どうしてるの?」と聞くきっかけが作りやすいんですね。
逆に、いざ親が入院したり、認知症が進んだりしてからでは、確認できないことが一気に増えます。
「元気なうちに」が、いちばんのタイミングです。
切り出し方のコツは「自分の話」から
いきなり「お金どうなってるの?」と聞くと、親も警戒してしまいます。
おすすめは、自分の話を先に出す方法です。
「私も最近、保険を見直したんだけどね」
「友達のお母さんが入院して、書類のありかがわからなくて大変だったんだって」
→ こんなふうに、自分や身近な話題をきっかけにすると、親のほうも身構えずに話し出せます。

「テレビでやってたんだけどね」も使いやすい魔法の枕詞よ。
帰省で親と話しておくこと7つのチェックリスト
ここからが本題のチェックリストです。
優先度が高い順に並べました。
①かかりつけ医と飲んでいる薬
まず確認したいのが、健康まわりです。
- かかりつけの病院・医師はどこか
- 定期的に飲んでいる薬は何か
- お薬手帳はどこにあるか
- マイナ保険証(マイナンバーカードの健康保険証利用)を使っているか
万一、帰省中や離れているときに親が倒れたら、救急隊や病院から必ず聞かれる情報です。
スマホで、お薬手帳のページを写真に撮らせてもらうだけでも安心感が違います。
実は、マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」には、お薬手帳がわりになる機能があります。
本人が窓口で同意すれば、初めてかかる病院や薬局でも、過去に処方された薬の情報をシステム上で確認してもらえる仕組みです。
マイナポータルにログインすれば、過去1か月から5年分の処方薬の履歴を家族が確認することもできます。
お薬手帳が見当たらないときの備えとして、親がマイナ保険証を使っているか、マイナポータルのログイン方法(パスワードなど)を確認しておくと安心です。
⚠️ マイナ保険証で確認できる薬剤情報の範囲は、医療機関や薬局によって対応状況が異なります。対応している医療機関・薬局は厚生労働省のお知らせページで確認できます。最新の内容はマイナポータルやかかりつけの医療機関でご確認ください。

紙のお薬手帳と違って、うっかり家に忘れても大丈夫なところが心強いのよね。
②加入している保険の種類と保険会社
生命保険・医療保険・火災保険など、どの会社の何に入っているかを確認します。
証券そのものを見せてもらう必要はありません。
「どこの保険会社か」「担当者や連絡先があるか」だけでも、いざというときの手がかりになります。
保険は本人しか把握していないことが多く、家族が気づかないまま請求されずに終わってしまう保険金もあります。
③大事な書類のありか
- 通帳・印鑑
- 年金手帳(年金証書)
- 不動産の権利証
- マイナンバーカード
これらが「家のどこにあるか」を、ざっくりで良いので聞いておきます。
中身や金額まで聞く必要はありません。
「場所だけ教えて」なら、親も身構えずに答えられます。

金庫の暗証番号まで聞くのは急がなくていいのよ。まずは「ありか」だけ。
④資産と口座の全体像
いちばん聞きにくいのがお金の話です。
でもここも、金額ではなく「どこの銀行に口座があるか」の確認で十分です。
使っていない口座が複数あると、いざというときに口座の数だけ手続きが必要になり、家族の負担が大きくなります。
介護が始まると、親のお金をどう管理するかという問題も出てきます。
介護にかかるお金の目安や備え方については、親の介護 お金は誰が払う?「親のお金で払う」が原則と言われる理由と今できる準備の記事で詳しくまとめています。
⑤延命治療や介護の希望
もしものとき、どこまでの治療を望むか。
介護が必要になったら、自宅か施設か。
正解のない話題ですし、親の気持ちも変わっていくものなので、一度で決める必要はありません。
「そういえば、こういうのってどう思う?」と、考えを聞いておくだけでも大きな一歩です。
実は、こうした話を切り出す前に、まず自分自身がエンディングノートを書いてみるのもおすすめです。自分で書いてみると、親に何をどう聞けばいいかも見えてきます。
エンディングノートの選び方や書き方は、エンディングノート 50代で書くのは早くない理由3つ|まず1ページからの記事で紹介しています。
⑥実家の固定電話と詐欺対策
見落としがちですが、実はとても大事なのがこれです。
高齢の親を狙った詐欺は、実家の固定電話にかかってくる一本の電話から始まります。
帰省中に、実家の電話に知らない番号から電話がかかってきたら、親がどう応対しているかをそっと観察してみてください。
留守番電話の設定や、迷惑電話対策の機能を一緒に確認するのもおすすめです。
実家の固定電話の詐欺対策については、親を守る固定電話 詐欺対策5選|帰省で確認したい電話機の設定の記事で詳しく紹介しています。
⑦もしものときの連絡網
最後は、親の交友関係と連絡先です。
- 親しくしているご近所さんや友人
- 民生委員さんやケアマネジャーさん(関わりがあれば)
- きょうだい・親戚の中での連絡順
親に何かあったとき、「誰に知らせればいいか」がわかるだけで、動きやすさがまったく違います。
親と話しておくことを「一覧表」にしない方がいい理由
チェックリストと言いつつ、実は注意点があります。
紙のリストを広げて順番に質問すると、親は「取り調べ」のように感じてしまいます。
「私が死ぬのを待ってるの?」と受け取られてしまうこともあります。
→ 1回の帰省で聞くのは、1〜2項目まで。
→ 会話の流れで自然に出たものだけ。
→ 聞けたことは、帰ってから自分のスマホやノートにメモ。
このくらいのゆるさのほうが、結果的に長続きします。

親子でも「聞かれたくないこと」はあるものね。焦らずいきましょ。
夫婦それぞれの実家で共有しておく
自分の親だけでなく、配偶者の親についても同じことが言えます。
夫婦で「今年はお互い、薬とかかりつけ医だけ聞いてこよう」と決めておくと、負担も偏りません。
聞いた内容を夫婦で共有しておくと、いざというときにどちらかが動けます。
まとめ
帰省のタイミングで親と話しておくこと、7つのチェックリストをご紹介しました。
- かかりつけ医と飲んでいる薬
- 加入している保険
- 大事な書類のありか
- 資産と口座の全体像
- 延命治療や介護の希望
- 実家の固定電話と詐欺対策
- もしものときの連絡網
全部を一度に聞く必要はありません。
今年のお盆はひとつ、来年はもうひとつ。
そのくらいのペースで大丈夫です。
大切なのは、「聞いておけばよかった」を減らすこと。
そしてなにより、親と過ごす時間そのものを楽しむことだと思います。

聞き出すことより、話せる関係でいることがいちばんの備えかもね。
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