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実家に電話をかけると、親がすぐ出てくれて安心する反面、「知らない番号にもこうやって出ているのかな」と心配になりませんか。
高齢の親を狙った詐欺は、実家の固定電話にかかってくる一本の電話から始まります。警察庁も、特殊詐欺の多くが電話をきっかけに始まると繰り返し注意を呼びかけています。
固定電話 詐欺対策でいちばん効果的なのは、「怪しい電話に、そもそも出ない仕組み」を作ってあげることです。
この記事では、帰省のタイミングでできる固定電話の詐欺対策を、5つに絞ってご紹介します。
どれも難しい設定は必要ありません。

うちの親は大丈夫、って思ってる家ほど狙われやすいって言うのよね
なぜ実家の固定電話が詐欺に狙われやすいのか
オレオレ詐欺や還付金詐欺などの「特殊詐欺」。
その入り口の多くが、自宅の固定電話にかかってくる一本の着信です。
理由はシンプルです。
- 固定電話に出るのは、日中在宅している高齢者が多い
- 電話帳や名簿から、番号と住所・名前がセットで知られていることがある
- 「家の電話にかかってくる電話は信用できる」という感覚が、上の世代ほど強い
さらに近年は、警察官や市役所の職員を名乗り、「あなたの口座が犯罪に使われています」と不安をあおる手口も広がっています。最新の発生状況は、警察庁の特殊詐欺対策ページ(SOS47)で毎月公開されています。
「還付金があります」は詐欺を疑う合図
還付金詐欺は、「医療費の払い戻しがあります」などと言って、ATMへ誘導する手口です。
→ 市役所や年金事務所が、電話でATMの操作をお願いすることはありません。
この一文だけでも、親と共有しておく価値があります。

「お金が戻る」って言葉、うれしくてつい信じたくなっちゃうのよ
帰省でできる固定電話 詐欺対策5選
ここからは、具体的な対策です。
帰省中に親と一緒にできるものから順に並べました。
対策① 常時留守番電話に設定する
いちばん手軽で、効果も大きいのがこれです。
在宅していても、留守番電話に設定しておきます。
詐欺の電話は「声を録音されること」を嫌がります。留守電のアナウンスが流れた時点で切られることが多く、警察も常時留守番電話にしておくことを繰り返し勧めています。
家族や友人なら、メッセージを残してくれます。
→ 「留守電を聞いてから、必要な相手にだけかけ直す」
この習慣に変えるだけで、怪しい電話と直接話す機会をぐっと減らせます。
ただ、「かかってきた電話に出ないなんて失礼」と感じる親世代は少なくありません。
その場合は、「危ないから」ではなく「私が安心したいからお願い」と伝えてみてください。心配を押しつけるのではなく、こちらからのお願いにすると角が立ちません。
対策② ナンバーディスプレイで相手を確認してから出る
電話番号が表示されるサービスを使い、「知っている番号だけ出る」ルールにする方法です。
非通知や知らない番号は、留守電にまかせます。
なお、NTT東日本・NTT西日本は、70歳以上の契約者(または70歳以上の方と同居している契約者)を対象に、ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの月額利用料と工事費を無料にしています。自動では適用されず申し込みが必要で、年齢や同居を確認する書類を求められることがあります。
実家の契約状況は、電話会社への確認が確実です。
対策③ 迷惑電話防止機能つき電話機に買い替える
設定や習慣づけがむずかしい場合は、電話機そのものを買い替えるのがいちばん確実です。
最近の「迷惑電話防止機能つき電話機」には、こんな機能があります。
- 呼び出し音が鳴る前に「この通話は録音されます」と相手に自動アナウンス
- 通話を自動録音
- 電話帳に登録していない相手からの着信を、ランプの色で知らせる機種も(機種による)
- 知らない番号からの着信時に、本体が光って注意をうながす
親に新しい操作を覚えてもらう必要がほとんどなく、「置くだけで対策になる」のが最大の利点です。
①まず1台なら:パナソニック VE-GD28DL-S(子機1台付き)
呼出音が鳴る前に「この通話は録音されます」という警告アナウンスが流れ、電話に出ると自動で通話を録音する「迷惑防止」機能つき(録音は1件・最大約10分)。しつこい相手は300件まで着信拒否に登録できます。買ってすぐ迷惑防止機能が有効になっているので、置くだけで対策になるのが魅力です。見やすいホワイト液晶と子機1台つきで、寝室に子機を置いておくこともできます。
②詐欺対策を手厚くするなら:シャープ JD-AT96CL(子機1台付き)
呼出音が鳴る前の警告アナウンスに加えて、応答しない相手には自動で名前を確認するメッセージが流れる「2重の対策」。通話の自動録音は最大約120分・100件と大容量で、あとから家族と一緒に録音を聞いて相談することもできます(ナンバーディスプレイ契約とあわせると、電話帳未登録の相手を着信ランプの色で知らせる機能も使えます)。親機の受話器もコードレスなので、電話機まで急いで移動しなくても対応できます。
③詐欺対策と見守りを1台で:パナソニック VE-GD78DL-W(子機1台付き)
迷惑防止機能に加えて、録音した通話を家族と電話しながら一緒に聞ける「迷惑電話相談」機能つき。さらに親機が室内の温度・湿度を検知し、熱中症警戒レベルになると音声とランプで知らせてくれる「温度・湿度アラーム」も搭載しています。詐欺対策と夏場の見守りを1台でまかなえるのが、この機種ならではのポイントです。

機械が代わりに疑ってくれるなら、親も角が立たなくていいわね
対策④ 家族の合言葉と「一度切って、かけ直す」ルール
機械での対策とあわせて、家族のルールも決めておきます。
- お金の話が出たら、一度電話を切る
- 切ったあと、登録してある家族の番号にかけ直して確認する
- 家族だけの合言葉を決めておく
「携帯の番号が変わった」という電話は、詐欺の定番の入り口です。
→ 新しい番号を鵜呑みにせず、必ず元の番号にかけ直す。
これを親子で約束しておくと安心です。
こうした約束ごとは、改まって話すより、帰省の雑談の中で決めるのが自然です。
対策⑤ 自治体の貸し出し制度や相談窓口を調べる
自治体によっては、迷惑電話防止機能つきの機器を無料や補助つきで貸し出しているところもあります。
実家のある市区町村のホームページで、「(市区町村名) 迷惑電話 貸与」などと検索してみてください。
怪しい電話があったときの相談先も共有しておきましょう。
- 警察相談専用電話:#9110
- 消費者ホットライン:188(いやや)
冷蔵庫に貼っておける場所に、この2つの番号をメモしておくのがおすすめです。
固定電話の詐欺対策とあわせて考えたい「実家の見守り」
固定電話の対策は、実家の見守りの入り口でもあります。
たとえば、スマホを使えるようになると、家族のLINEグループで日常的に連絡が取れて、詐欺の電話を確認し合うのも楽になります。
親へのスマホの教え方は、親 スマホ 教え方のコツ5つ|帰省中にイライラしない伝え方の記事で、教える順番とイライラしない伝え方をまとめています。
携帯電話にも詐欺対策アプリを入れておく
固定電話とあわせて、家族が使っている携帯電話にも対策をしておくと、より安心です。
たとえば「詐欺対策 by NTTタウンページ」は、特殊詐欺対策アプリに係る警察庁の推奨制度で認定された無料のアプリです(2026年3月提供開始)。
知らない番号からの着信でも、iタウンページの約500万件の事業者データをもとに会社名・店舗名を表示してくれます。警察庁が把握している詐欺関連の番号は、自動で遮断または警告表示してくれる仕組みです。
ただしiPhoneのiOS 17以下では自動遮断ができず、警告表示だけになります。親のスマホがどこまで新しいかで、できることが変わる点は覚えておいてください。
無料なので、まずは家族が自分のスマホに入れて使い勝手を確かめてから、親にすすめる順番がおすすめです。
ただしこのアプリはスマートフォン専用で、実家の固定電話そのものには使えません。 固定電話には対策①〜③の方法を、親や家族が持っているスマホにはこうしたアプリを、と使い分けるのがポイントです。
インストール時に連絡先へのアクセスを求められることがあるので、気になる場合は許可する範囲を確認してから使うと安心です。
また、離れて暮らす親の様子が気になる場合は、見守りカメラという選択肢もあります。
見守りカメラの選び方は、見守りカメラ 親が嫌がらない選び方3つ|離れて暮らす安心のためにの記事で、親に嫌がられないための選び方をまとめています。
電話・スマホ・カメラと、家庭の事情に合わせて組み合わせていけるといいですね。
「電話をやめる」という選択肢もある
思い切って固定電話を解約した、という家庭もあります。
ただ、固定電話が親の社会とのつながりになっているケースも多く、一概にはおすすめできません。
親の生活スタイルを見ながら、家族で相談して決めたいところです。
まとめ
実家の固定電話 詐欺対策として、5つの方法をご紹介しました。
- 常時留守番電話に設定する
- ナンバーディスプレイで確認してから出る
- 迷惑電話防止機能つき電話機に買い替える
- 家族の合言葉と「かけ直し」ルール
- 自治体の貸し出し制度・相談窓口の確認
ポイントは、親の注意力に頼るのではなく、「怪しい電話とそもそも話さない仕組み」を作ることです。
詐欺の手口は年々巧妙になっていて、「気をつけてね」だけでは防ぎきれなくなっているというのが実情です。
今度の帰省で、実家の電話機をちょっと気にかけてみませんか。
設定ひとつ、電話機ひとつで、離れて暮らす安心はずいぶん変わります。
帰省で親と確認しておきたいのは、固定電話のことだけではありません。聞きにくいけど大切。親と話しておくこと7つのチェックリストの記事でまとめて紹介しています。

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