iPhone セキュリティ対策は順番が大事|やった6つと、つまずいた所

iPhone セキュリティ対策 50代 2段階認証 パスワード 暮らしの見直し

「個人情報漏えいのおわび」というニュースが、最近本当に増えましたね。

私もとうとう不安になって、夫婦のiPhoneのセキュリティを見直すことにしました。

やってみて分かったのは、iPhone セキュリティ対策でいちばん大事なのは、やる「順番」だということです。

最初に守るのは、銀行ではなくメールでした。

パスワードを忘れたときの再設定の案内は、たいていメールに届きます。メールを乗っ取られると、そこから銀行も買い物サイトも、次々にパスワードを変えられてしまうからです。

この記事では、私が実際にやった順番と、途中でつまずいた所をそのまま書きました。

画面の名前はiPhone(iOS 18以降)のものです。

ゆるカメ
ゆるカメ

全部を1日でやらなくていいのよ。上から順に、できるところまでで十分だわ

iPhone セキュリティ対策を始めたきっかけと、決めた順番

メールをiCloudとYahoo!からGmailにまとめたかった

私の場合は、Apple IDのメールがiCloudのアドレスのままでした。

銀行や買い物サイトにも、iCloudやYahoo!のアドレスで登録しているものがいくつもありました。

Gmailは迷惑メールの仕分けが強いと聞いていたので、大事なものをGmailにまとめたいと思ったのが始まりです。

ただ、ひとつ気をつけないといけないことがありました。

全部をGmailにまとめると、そのGmailが「すべての合鍵」になります。

なので、アドレスを変える前に、まずGmailの守りを固めることにしました。

届いたメールが本物かどうかの見分け方については、フィッシング詐欺 見分け方の基本|情報漏えいの「おわび」メールも、リンクは踏まず公式で確認の記事で詳しく紹介しています。

私が決めた順番は、この5段階

  1. Gmail(2段階認証・再設定用の連絡先)
  2. Apple ID(メールをGmailへ・2ファクタ認証の確認)
  3. お金に関わるもの(ネット銀行・クレジットカード・ネット証券)
  4. 買い物サイト(カードを登録しているところ)
  5. そのほか(あまり使っていないサイトは、少しずつ)

メールやアカウントの「入口」から守って、最後にお金の出口を固めるという考え方です。

実際にやったiPhone セキュリティ対策6つ

①Gmailの2段階認証をオンにする

確認してみたら、いちばんよく使うGmailの2段階認証が「オフ」でした。

これにはさすがに驚きました。

確認する場所

  • Gmailアプリ → 右上の丸いアイコン →「Google アカウントを管理」
  • 「セキュリティとログイン」→「Google にログインする方法」
  • 「2 段階認証プロセス」がオンかオフか

オフなら、タップして「2 段階認証プロセスを有効にする」を押します。

携帯の電話番号を入れて、SMSで届いた6けたの数字を入れれば、それで完了です。

これで、新しい機器からログインするときに、自分のiPhoneへの確認が必要になります。

パスワードが漏れても、自分のiPhoneがなければ入れない状態になりました。

つまずいた所1:再設定用のメールアドレスに黄色いマーク

同じ画面の「再設定用のメールアドレス」に、黄色いびっくりマークがついていました。

「アドレスを確認してください」という意味で、確認が済んでいないと、いざというときに使えないことがあります。

タップして確認コードを送ってもらい、届いた6けたを入れたら、黄色いマークが消えました。

つまずいた所2:確認コードが「同じGmailアプリ」に届く

別のアカウントで、再設定用のアドレスに自分の別のGmailを登録しようとしました。

すると、確認コードが届いたのは、いま設定しているのと同じGmailアプリの中。

コードを見に行くと、入力画面が閉じてしまいます。

私は、iPhoneは入力画面のまま置いておき、Macのブラウザでメールを開いてコードを見ました。

パソコンがない場合は、コードを紙に書いてから戻っても大丈夫です。黄色いマークのところから、もう一度入力できます。

つまずいた所3:パスワードを忘れていたアカウント

ほとんど使っていなかった個人用のGoogleアカウントは、パスワードを忘れていました。

再設定をしたら「本人確認ができませんでした」と出て、ログインできませんでした。

ところが、家のテレビとiPhoneのYouTubeアプリでは、そのアカウントでログインしたままになっていたんです。

いつも使っているiPhoneから手続きしたら、新しいパスワードが通りました。

ログインしたままの機器は、取り戻すための大事な手がかりです。あわててログアウトしないでくださいね。

ただ、続けて2段階認証を開いたところ、また「本人確認を行えませんでした」と止められました。

パスワードを変えたばかりで、Googleが慎重になっているのかなと思い、1週間ほどあけて同じiPhoneで試すことにしています。

ゆるカメ
ゆるカメ

何度も続けて試すと、かえって警戒されるのよ。止められた日は、そこでやめておくのが近道だわ

②バックアップコードを紙に書いておく

すでにパスキー(顔認証でログインする仕組み)を使っていた大事なアカウントでは、「バックアップ コード」にも黄色いマークがついていました。

バックアップコードは、iPhoneをなくしたり壊したりして、いつもの確認ができないときの予備の鍵です。

「バックアップ コードを取得」を押すと、数字が10個出てきます。

私は最初、ログインのときにこの10個を全部入れるのだと思っていました。

実際は、1回のログインで使うのは1個だけ。使ったコードは無効になるので、紙の上で線を引いて消していきます。

写真に撮ってiPhoneに保存すると、iPhoneをなくしたときに一緒になくなってしまいます。

なので、紙に書いて、通帳などと同じ場所にしまいました。

アカウントがいくつもあるときは、同じ紙に「どのアカウントの再設定用アドレスが何か」も1行ずつ書いておくと、あとで迷いません。

参考:Google アカウント ヘルプ「バックアップ コードを使用してログインする」

③Apple IDのメールをGmailに切り替える

Gmailの守りが固まってから、Apple IDのメールを切り替えました。

手順

  • 「設定」→ いちばん上の自分の名前 →「サインインとセキュリティ」
  • いまのメールアドレスをタップ →「主要メール」をオフ
  • 別のアドレスを選ぶ画面で、Gmailを追加して選ぶ
  • Gmailに届いた確認コードを入れる

iCloudのメールアドレスそのものは消えません。サインインに使うアドレスがGmailに変わるだけで、iCloudメールは今までどおり使えます。

つまずいた所4:「iMessageとFaceTimeに追加しますか」

切り替えの最後に、このGmailをiMessageとFaceTimeにも追加するか聞かれました。

私は「いいえ」にしました。

追加すると、このGmailを知っている人から、メッセージやビデオ通話が届くようになります。

Gmailはこれから銀行や買い物サイトに登録していくアドレスなので、知らない人からの連絡の入口は増やさないことにしました。

メッセージもFaceTimeも、電話番号で今までどおり使えます。

同じ画面の「2 ファクタ認証」は、「確認方法」に自分のiPhone・Mac・電話番号が並んでいれば、すでにオンになっています。

参考:Apple サポート「Apple Account の主要メールアドレスを変更する」

④パスワードアプリの「セキュリティ」を見る

iPhoneには、鍵のマークの「パスワード」というアプリがもともと入っています。

ここの「セキュリティ」を開くと、使い回しているパスワードや、漏えいしたことのあるパスワードを教えてくれます。

私のiPhoneでは、28件も出てきました。

初めて開いたときは、正直びっくりしました。

思っていた以上に、同じパスワードを使い回していたんです。

パスワードアプリを一度も開いたことがない人は、まずここを見てみてください。数字で出てくると、自分の状態がよく分かります。

赤い文字の「漏えい」の中には、ネット証券も入っていました。

つまずいた所5:パスキーを使っていると、パスワードを変えられない

ネット証券は、パスキーで顔認証ログインをしていました。

パスワードを変えようとしたら、「パスキー利用中は変更できません」という表示。

調べてみると、私の使っているネット証券では、パスキーを使っている間はログインもパスキーで行う仕組みでした。

パスキーはフィッシング詐欺に強い仕組みです。漏れた古いパスワードを誰かが知っていても、私のiPhoneの顔認証がなければ入れません。

ただ、パスキーを消したり機種変更したりすると、パスワードでのログインに戻ります。そのときは、真っ先にパスワードを変えるつもりです。

念のため、取引履歴と入出金履歴に、覚えのないものがないかも見ました。

使い回しで、急いで変えたもの

使い回しの中には、通販サイトとカードで同じIDを使うサービスと、Apple IDそのものが入っていました。

Apple IDのパスワードは、iPhoneの「設定」→ 自分の名前 →「サインインとセキュリティ」→「パスワードを変更」から、iPhoneのパスコードだけで変えられます。

Apple IDだけは、iPhoneをなくしたときに新しいiPhoneで入力する必要があるので、自分で覚えられるパスワードにして、バックアップコードの紙に一緒に書きました。

途中で「ほかのデバイスからサインアウトしますか」と聞かれましたが、登録されている機器が全部自分のものだったので、サインアウトはしませんでした。

パスワードを変えたら、パスワードアプリの「セキュリティ」から、その項目が消えているかを見ると安心です。

参考:Apple サポート「iPhoneで脆弱なパスワードや侵害されたパスワードを変更する」

ゆるカメ
ゆるカメ

28件を一度に片付けなくていいのよ。お金とつながっているものから、1日1つずつで十分だわ

⑤ネット銀行とクレジットカードの登録メールを変える

ネット銀行は、アプリからメールアドレスを変えました。

変えたあと、いつもの顔認証でログインできなくなって、少しあせりました。

認証コードとPINを入れてログインしたあと、一度ログアウトしてから入り直したら、顔認証が元に戻りました。

アプリの「セキュリティ設定」では、アプリで承認する認証の仕組みが「登録済み」になっているのも確かめました。

クレジットカードは、同じカード会社で2枚作っています。

そのカード会社のアプリで1枚目のメールを変えたら、2枚目も新しいアドレスになっていました。

アプリでカードの表示を2枚目に切り替えて見たら、ネット通販のときの本人認証も、2枚とも「登録済み」でした。

自分で登録した覚えはあまりなかったのですが、ネット通販のカード払いでは2025年3月末までに本人認証を入れる方針になっていて、買い物の途中で登録していたようです。

メールの変更は、メールのリンクからではなく、必ずいつものアプリから行いました。

⑥メモや写真のパスワードを、パスワードアプリへ移す

実は私、パスワードをiPhoneの「メモ」アプリに書いて管理していました。

最初はUSBメモリーに移そうと思ったのですが、やめました。

USBメモリーは小さくてなくしやすく、拾った人に全部見られてしまいます。ある日突然読めなくなることもあります。

パスワードアプリなら、開くたびに顔認証が必要で、ログイン画面で自動入力もしてくれます。

もっと早く知っていれば、メモがパスワードでいっぱいになることもなかったし、ログインもずっと楽だったはずです。

今は、お金に関わるものから順に、必要なものだけをパスワードアプリへ移しています。

全部移し終わったらメモを削除して、「最近削除した項目」からも消すつもりです。メモは削除しても、そこに30日間残るからです。

写真に撮っておくのも危ない

お恥ずかしい話ですが、私はマイナンバーカードを作ったときに、市役所で暗証番号を書いた紙を、写真に撮って残していました。

書き写すより、写真のほうが楽だったからです。

でも写真は、iCloudに保存されていれば、Apple IDを乗っ取られたときにそのまま見られてしまいます。人に写真を見せるときに、うっかり映ることもあります。

今回のことで、初めてその危なさに気づきました。

暗証番号の写真は消して、「最近削除した項目」からも消しました。控えは紙に書いて、カードとは別の場所にしまいます。

パスワードアプリの、ふだんの使い方

使ってみて分かったのは、パスワードアプリは「アプリを開いて使う」というより、ログイン画面で自動で出てくるものだということです。

  • ログイン画面でIDやパスワードの欄をタップすると、キーボードの上に保存してあるアカウントが出てくる → タップして顔認証(指紋)で入力
  • 新しくパスワードを決める欄では、iPhoneが「強力なパスワード」を作ってくれることがある → 使えば自動で保存され、覚えなくていい
  • Safariでログインしたときなどは「パスワードを保存しますか」と聞いてくる

ただ、いつでも聞いてくれるわけではありません。

私の場合は、通販サイトのアプリの中でパスワードを変えたとき、「保存しますか」は出てきませんでした。パスワードアプリの中は古いパスワードのままです。

アプリの中で変えたときは、自分で書き換えると覚えておくと安心です。項目を開いて、右上の「編集」から直せます。

できるだけSafariでそのサイトを開いて変えると、保存を聞いてくれやすくなります。

保存や自動入力がまったく出てこないときは、「設定」→「一般」→「自動入力とパスワード」で、「パスワードとパスキーを自動入力」がオンになっているかを見てください。

夫のiPhoneでやったこと

指紋認証のiPhoneでも同じようにできた

夫のiPhoneは顔認証ではなく、指紋認証です。

それでも、2段階認証もパスワードアプリも、同じ手順でできました。画面に「顔認証」と出るところは、指をのせるだけです。

夫は、同じメールアドレスと同じパスワードを、ほとんどのサービスで使っていました。

いくつもパスワードを覚えられないのは、誰でも同じですよね。

ただ夫はこういう設定が得意ではないので、私よりも夫の口座のほうがずっと心配でした。

なので、ネット銀行は特にていねいに見ました。

アプリで承認する仕組みが「他の端末で登録済み」

アプリの認証を登録しようとしたら、「他の端末で登録済みです。この端末で登録すると、他の端末の認証情報は削除されます」と出ました。

夫に心当たりはありません。

アプリを入れ直したり、データを引き継いだりしたときにも出ることがある表示です。

この携帯で登録し直せば、もし知らない端末だったとしても、そちらからは承認できなくなります。

なので登録し直して、そのあと入出金明細に覚えのないものがないかを確かめました。

途中、カメラで顔を撮る本人確認がありました。これは口座の持ち主本人の顔を映す必要があるので、夫にカメラを向けてもらいました。

振込限度額を、ふだん使う額まで下げた

1日に振り込める上限を、夫がふだん振り込む額に合わせて下げました。

万が一乗っ取られても、動かされるお金をその額までにおさえられます。

カードの引き落としや公共料金の口座振替、給料の入金には影響しません。

ほかの銀行にある自分の口座へ移すときは上限に入るので、大きく動かすときだけ前の日に上げるつもりです。

使っていない家計簿アプリのつながりを切った

以前使っていた家計簿アプリが、銀行の「API連携」に残っていました。

銀行のアプリで連携を解除して、家計簿アプリのほうも退会しました。

アプリを消しただけでは、銀行とのつながりやアカウントは残ったままです。

指紋でのログインも戻った

ずっとPINでしかログインできなかったネット銀行も、アプリの「認証設定」で生体認証を選び直して、ログアウトしてから入り直したら、指紋で入れるようになりました。

ゆるカメ
ゆるカメ

パスワードや確認コードは、家族のでも本人に入れてもらうのがいいのよ。そばで手順を読む役がちょうどいいわ

やらなくていいと判断したこと

調べていくと、設定の項目がたくさん出てきます。

全部やろうとすると疲れてしまうので、私は次のものは「今はやらない」と決めました。

  • セキュリティキー:鍵になる小さな機械を別に買う方法。なくしたときに備えて2個必要で、自分も入れなくなる心配がある
  • 復旧キー(Apple ID):28文字の暗号を自分で保管する方法。なくすとAppleでも助けられなくなる
  • 認証アプリ:iPhoneへの通知とSMSで十分守られている
  • 使っていないアカウントの削除:どこかの再設定用アドレスになっていたり、ログインに使っていたりすると困るので、消さずに残す

使っていないGoogleアカウントは、2年間まったく使わないと削除の対象になります。

年に1回くらい、ログインしてメールを1通開くことにしました。年末の大掃除のついでにやるつもりです。

Apple IDの「復旧用連絡先」(家族のiPhoneで取り戻しを手伝ってもらう仕組み)は、夫と相談してから決めることにしました。

これだけは家族にも伝えたいこと

設定をしても、自分から鍵を渡してしまったら意味がありません。

夫には、次のひとことだけを伝えました。

「メールやSMSのリンクからはログインしない。気になったら、いつものアプリを自分で開いて確かめる」

本物の連絡なら、アプリを開けば同じお知らせが出ています。

ほかにも、次のことは覚えておくと安心です。

  • 確認コードやバックアップコードは、誰にも教えない(「サポートです」と電話で聞かれても教えない)
  • 自分が操作していないときに「承認しますか」「ログインしようとしていますか」と出たら、「いいえ」を押す
  • 自分が操作した直後に届いたSMSのURLなら押してよい。何もしていないときに届いたものは押さない

通販サイトの偽物の見分け方については、偽サイト 見分け方は3つだけ|買う前の30秒で防ぐ通販詐欺の記事でも紹介しています。

スマホのほかに、家のWi-Fiの入口になるルーターも、古いままだと乗っ取りの入り口になることがあります。

家のルーターについては、ルーター 古いけど大丈夫?借りものか買ったものかで変わる3つの確かめ方の記事で、借りものか買ったものかの確かめ方を紹介しています。

まとめ

iPhone セキュリティ対策は、全部を完璧にやるより、順番を守ることが大事でした。

  • いちばん先に守るのはメール。Gmailの2段階認証と、再設定用の連絡先の確認から
  • 黄色いマークは「まだ確認していない」の合図。確認コードを入れれば消える
  • バックアップコードは10個のうち1回1個。紙に書いて大事な場所へ
  • Apple IDのメールをGmailにしても、iCloudメールはそのまま使える
  • パスワードアプリの「セキュリティ」で、使い回しと漏えいを確認。お金に関わるものから1日1つずつ
  • パスワードはメモや写真に残さず、パスワードアプリへ。アプリの中で変えたときは自分で書き換える
  • 銀行は、メールの変更・アプリの承認・振込限度額の3つ

正直、ひとつひとつ神経を使いました。

でも、夫婦の大事なところが終わったときは、本当にほっとしました。

ゆるカメ
ゆるカメ

今日は1つだけでも大丈夫よ。まずはGmailの2段階認証がオンか、見てみてね

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