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台風のニュースが出るたび、「うちは何をしておけばいいんだっけ」と、そわそわしませんか。
わたしもそうでした。
やることは分かっているのに、いざとなると順番が思い出せない。
でも、台風 備えは「3日前から順番にやる」と決めてしまえば、ぐっとラクになります。
直前にまとめてやろうとするから、慌てるし、買い物にも行けなくなるからです。
この記事では、3日前・前日・当日でやることを9つに分けて、停電したときのしのぎ方までまとめました。

来るとわかっている災害だもの、段取りで勝てるのよ
台風 備えは「3日前スタート」がラクな理由
台風は、地震と違って来ることが数日前からわかる災害です。
これは大きな違いです。
やることを時系列に分けておけば、1日あたりの負担はぐっと軽くなります。
そしてもうひとつ、時間には現実的な理由もあります。
スーパーやホームセンターは、前日には水や電池が売り切れます。
買い足しは3日前がねらい目です。
前日にやろうとすると、風が強くなってから外に出ることになりかねません。
台風 備えは進路から外れていても必要
台風の進路予報を見て、「うちは外れそうだからよかった」と思ったことはありませんか。
実は、台風から遠く離れた地域でも大雨になることがあります。
台風が運んでくる暖かく湿った空気が、日本の近くにとどまっている前線に流れ込んで、雨雲を発達させるためです。
9月から10月は、秋雨前線が日本付近にかかりやすい時期です。台風がまだ南の海にいるうちから、雨が強まることがあります。
進路から外れていても、雨への備えはしておく。これがいちばん確かな考え方です。
そこで3日前にやっておきたいのが、ハザードマップで自宅のまわりを確かめることです。
浸水しやすい場所か、土砂災害の心配がある場所か。住所を入れるだけで調べられます。
一度確かめておけば、次の台風からは「うちは大丈夫な場所かどうか」で迷わずに済みます。
国土交通省のハザードマップポータルサイトで、住所から調べられます。
台風から離れた場所で大雨になる仕組みは、気象庁の台風に伴う雨の特性で解説されています。
台風 備えのチェックリスト9つ
【3日前】1:足りないものを買い足す
飲料水・カセットボンベ・電池・そのまま食べられる食品。
まずは在庫のチェックからです。
わが家も、非常食と水はふだんから置いてあります。
それでも台風のニュースを見ると、非常食とは別に「なんとなく食べたいもの」をちょっと買い足しに行きます。
非常食のリストには入らなくても、家にこもる数日のための好きなものを1つ2つ。そんな買い足し方もありだと思います。
混雑する前のこのタイミングなら、売り切れの心配も少なくて済みます。
何を備えておけばいいかは、防災グッズ 50代女性がまず揃えたい7つの記事にまとめています。
【3日前】2:車のガソリンを満タンにしておく
これは見落としがちですが、3日前にやっておきたいことです。
理由は2つあります。
ひとつは、台風が近づくとガソリンスタンドが混み合うこと。
そしてもうひとつが、意外と知られていない事実です。
停電すると、ガソリンスタンドでは給油ができなくなります。
地下タンクから燃料をくみ上げるポンプが、電気で動いているからです。
自家発電設備を備えた「住民拠点SS」という給油所なら停電中でも給油できますが、全国約3万か所のガソリンスタンドのうち、14,215か所にとどまります(2026年3月末時点)。
近所のスタンドがそれに当たるとは限りません。
満タンにしておけば、避難が必要になったときに動けます。
(「重くしておけば飛ばされない」と思われがちですが、そちらの効果はほとんどありません。詳しくは項目5で)
停電が長引いたときには、車のシガーソケットからスマホを充電することもできます。
⚠️ ただし、車内でエンジンをかけたまま過ごすのは避けてください。強風で飛ばされてきた落ち葉やごみ、増水した道路の冠水などで排気口(マフラー)がふさがれ、逃げ場を失った排気ガスが車内に流れ込むことがあります。一酸化炭素中毒は頭痛やめまいから始まり、重症になると命に関わります。充電のときは短時間にとどめ、窓を少し開けるなどして排気ガスがこもらないようにしてください。密閉されたガレージの中では行わないでください。
住民拠点SSは、資源エネルギー庁の住民拠点サービスステーション等検索で、お近くの場所を調べておくと安心です。
【3日前〜前日】3:スマホとモバイルバッテリーを満充電に
停電でいちばん困るのは、情報が取れなくなることです。
避難の呼びかけも、復旧の見通しも、いまはスマホで入ってきます。
スマホ本体だけでなく、モバイルバッテリーも忘れずに満充電にしておきましょう。
そして意外と見落とすのが、モバイルバッテリー自体の残量です。
久しぶりに引き出しから出したら空だった、ということが起こります。
台風のニュースを見たら、まず充電器につなぐ。それくらいでちょうどいいと思います。
停電用に1つ置いておくなら、10000mAhくらいの容量が扱いやすいところです。
スマホならおよそ2回分です(iPhone 17で約1.8回・メーカー公表値)。
Ankerのこのモデルは3,000円台で、USB-Cポートを2つ備えているので、ご夫婦で1台を分け合うこともできます。
大きすぎると充電しておくのが面倒になって、結局からっぽのまま引き出しに戻ってしまいます。
普段から持ち歩ける大きさのものを選ぶほうが、いざというときに充電されている確率が上がります。
【前日】4:ベランダと家のまわりを片付ける
植木鉢、物干し竿、すだれ、サンダル。
飛びそうなものは、前日のうちに家の中へ入れます。
これは自分の家を守るためだけでなく、ご近所への加害を防ぐためでもあります。
飛んだ植木鉢が隣の家の窓を割る。これは実際に起きていることです。
大きくて入れられないものは、倒しておくか、動かないように固定します。
見出しは【前日】にしていますが、わが家ではガソリンの満タンと一緒に、ベランダと家のまわりの片付けも3日前ごろから始めています。
一度に全部やろうとせず、天気予報を見た日から少しずつ動かしておくと、前日にあわてずに済みます。
【前日】5:車を停める場所を見直す
ここで、よくある思い違いをひとつ。
ガソリンを満タンにしても、車が飛ばされにくくなるわけではありません。
ガソリンは1リットルで約0.75kg。満タンにして増えるのは30〜45kgほどで、車の重さの2〜3%にすぎません。
人がひとり乗るのと同じくらいの差です。
車を守るのは、重さではなくどこに停めるかです。
避けたい場所
- 地下・半地下の駐車場(想定以上の雨だと排水が追いつきません)
- 低地やくぼ地、川沿い、海沿い
- 電柱・大きな木・看板のそば
できれば移したい場所
- 立体駐車場の上の階
- 高台にある駐車場
浸水も飛来物も横転も、まとめて避けられるのが立体駐車場の上層階です。
普段の駐車場所が周りより低いなら、前日のうちに移しておくと安心です。
なお、台風による水没や飛来物の傷は、車両保険に入っていれば補償の対象になるのが一般的です。
ただし、地震・噴火・津波が原因の場合は対象外になります。
保険を使うと等級が下がることもあるので、ご自身の証券や保険会社に確認しておくと慌てずに済みます。
【前日】6:排水溝と側溝のごみを取っておく
ベランダの排水溝や、家のまわりの側溝。
ここが詰まっていると、水はけが悪くなって浸水の原因になります。
落ち葉やごみをさっと取っておくだけで、水の逃げ道ができます。
数分で終わる作業ですが、効き目は大きいところです。
雨が降り始めてからでは危ないので、前日の明るいうちに済ませてください。
【前日】7:お風呂に水をためておく
断水すると、いちばん困るのはトイレの水です。
湯船に水をためておけば、生活用水として使えます。
ただし、ここは流し方に注意が必要です。
ためた水をトイレのタンクに入れるのは、やめてください。
水に混じった髪の毛やごみがタンク内の部品に入り込んで、故障や水漏れの原因になります。
温水洗浄便座の場合は、こぼれた水で電気部品が壊れることもあります。
正しいのは、バケツで便器に直接流し込む方法です。
一気に流し入れて、2〜3回に1度は多めの水を流すと、詰まりにくくなります。
なお、残り湯には髪の毛や皮脂が混じっているので、できれば新しい水をためておくほうが安心です。
集合住宅にお住まいの場合は、排水管の状況によって流してよいかが変わることがあります。
管理会社や自治体の案内を確認してから使ってください。
※小さなお子さんやお孫さんが来るお宅では、事故防止のため浴室の施錠も忘れずに。
【前日】8:冷蔵庫を「停電シフト」にしておく
保冷剤や凍らせたペットボトルを、冷凍庫に増やしておきます。
冷凍庫はすき間が少ないほど保冷が長持ちするので、前日は「冷凍庫を埋める」が合言葉です。
逆に、冷蔵室は詰め込みすぎないほうが冷気が回ります。
そして、凍った保冷剤を1つ、冷蔵室の上のほうに移しておいてください。
冷気は下に流れるので、上に置くほうが庫内全体が冷えます。
【当日】9:雨戸・カーテンを閉めて、外に出ない
強風の中の見回りは、けがのもとです。
雨戸やカーテンを閉めて窓から離れ、家の中で情報を取りながら過ごします。
田んぼや川、屋根の様子を見に行かない。これがいちばん大事な備えかもしれません。
毎年のように、様子を見に行った方が亡くなっています。
カーテンを閉めておくのは、万が一ガラスが割れたときに破片が飛び散るのを抑える意味もあります。
避難するかどうかは、市区町村が出す「警戒レベル」を目安にします。
警戒レベル4の「避難指示」が出たら、危険な場所にいる人は全員避難です。
足腰に不安がある家族がいるなど、避難に時間がかかる場合は、ひとつ手前の警戒レベル3「高齢者等避難」で動き始めます。
ただし、避難は避難所へ行くことだけではありません。ハザードマップで自宅が安全な場所だとわかっていれば、家にとどまることも避難のひとつです。
警戒レベルの見方は、内閣府の避難情報に関するガイドラインにまとめられています。

やることを日にちで分けておくと、当日は家にいるだけで済むのね
停電したときに慌てないコツ
停電でいちばんつらいのは、いつまで続くかわからないことだと思います。
短い停電だとわかっていれば、あきらめもつきます。先が見えないから、不安になるのです。
復旧の見通しは、地域の電力会社の「停電情報」のページで確かめられます。
電気の契約を新電力に切り替えていても、停電の情報は東京電力や関西電力など、地域の電力会社のページに出ます。スマホからすぐ開けるように、ブックマークしておくと安心です。
家に蓄電池がある方は、停電のときに家のどこで電気が使えるのかも、晴れた日に一度確かめておくと安心です。わが家で確かめた方法は、蓄電池 停電で使えるのは4つだけ|8年目に知ったわが家の確かめ方3つの記事にまとめています。
冷蔵庫は「開けない」がいちばんの保冷
停電しても、冷蔵庫はドアを開けなければ2〜3時間ほどは冷たさを保てます。
冷凍庫はもう少し長くもちます。
「何が入ってたかな」と開けたくなる気持ちを、ぐっとこらえてください。
食べる順番を先に決めてから、一度で取り出すのがコツです。
ただし、置き場所や季節、詰まり具合によっては、もっと短いこともあります。
長く停電が続いたときは、においや見た目を確認して、迷ったら食べないでください。
停電中の冷蔵庫の扱いは、パナソニックの停電で冷蔵庫は何時間もつ?でも紹介されています。
明かりは「置き型」が安全
停電時の明かりは、ろうそくより電池式のランタンが安全です。
停電の混乱の中で火を使うのは、それだけで危険が増えます。
置き型なら両手が空くので、片付けや移動もスムーズです。
懐中電灯しかない場合は、水を入れたペットボトルを上にのせると、光が拡散して部屋全体が明るくなります。
これは覚えておくと本当に便利です。
備えておく明かりで悩ましいのが、電池です。
いざ使おうとしたら、その電池だけ切らしていた。そんなことが起こります。
パナソニックの「電池がどれでもライト」は、単1から単4まで、どのサイズでも1本あれば点くのが特徴です。
家にある電池をかき集めて、とりあえず1本入れれば使えます。
後継モデルのBF-BM20Pは、明るさが旧モデル比で約3.5倍になり、電池残量を3色のLEDで確認できる機能も加わりました。
防滴仕様なので、小雨程度の水しぶきなら気にせず使えます。
※電池は別売りです。本体と一緒に用意しておいてください。
停電中の暑さ・寒さにも気をつけて
台風の時期は、まだ暑い日があります。
エアコンが止まった部屋は、思っている以上に温度が上がります。
窓を開けられない状況では、こまめな水分補給と、保冷剤を首すじに当てるなどの対策をしてください。
暑さが心配なときは、熱中症 室内でも起こる?エアコンを我慢しがちな50代の対策5つの記事もあわせてご覧ください。

冷蔵庫は開けない、明かりは火を使わない。この2つだけでも覚えておいてほしいのよ
まとめ
台風の備えは、時系列で覚えるのがいちばんです。
- 3日前:ハザードマップの確認・買い足し・車のガソリンを満タンに・充電スタート
- 前日:外回りの片付け・車の置き場所・排水溝・風呂に水・冷凍庫を埋める
- 当日:閉めて、離れて、見回りに出ない(避難は警戒レベルで判断)
- 停電したら:冷蔵庫は開けない・明かりは電池式
台風の進路から外れていても、雨への備えは同じようにしておいてください。
そして、この記事でいちばんお伝えしたかったのは、風呂水の使い方です。
ためた水は、トイレのタンクではなく、バケツで便器に直接流してください。
タンクに入れると故障の原因になります。
「来るとわかっている災害」だからこそ、段取りさえ決めておけば大丈夫です。
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慌てないための備えは、天気予報を見た日から始まっているのよね
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