欲しかったあの商品が、検索したらどこよりも安いお店で売っていた。ラッキー…と思ったそのお店、本物でしょうか。
実は、偽サイト 見分け方の第一歩は「安すぎるお店に出会ったら、買う前に一呼吸おく」ことです。
偽の通販サイトは、検索結果やSNSの広告から、ごく普通にたどり着いてしまいます。怪しいところをクリックした覚えがなくても、誰でも出会う可能性があるのです。

この記事では、買う前の30秒でできる3つのチェックと、万一お金を払ってしまったときの相談先をまとめました
偽サイトとは?検索やSNS広告から「自分でたどり着いてしまう」詐欺
偽サイト(偽通販サイト)とは、実在のお店や通販サイトを装って商品代金をだまし取ったり、カード情報や個人情報を盗んだりする偽物のショッピングサイトのことです。
- お金を振り込んだのに商品が届かない
- 届いても粗悪な偽物だった
- 入力したカード情報や住所・電話番号が悪用される
こうした被害は、国民生活センターにも繰り返し相談が寄せられています。実際の手口や相談事例は、悪質な通販サイトのトラブルにあわないために(国民生活センター)にまとまっています。
怖いのは、その入口です。偽サイトは検索結果や、SNS・アプリで見かける広告など、ふだんの買い物と同じ道から自分でたどり着いてしまいます。「怪しいメールは開かないから大丈夫」では防げないのが、偽サイトのやっかいなところです。
なお、メールやSMSで届く偽の連絡(フィッシング詐欺)は、入口のちがう別の手口です。あちらは向こうから「届く」詐欺、この記事は自分で探して「出会ってしまう」詐欺。届く詐欺への守り方については、フィッシング詐欺 見分け方の基本|リンクは踏まず公式アプリで確認の記事で詳しく紹介しています。

クリックした覚えがなくても、検索から普通に出会ってしまうのね。買い物の道の途中に落とし穴があるようなものだわ
偽サイト 見分け方。買う前の「30秒チェック」3つ
見分けるポイントはたくさんありますが、全部覚える必要はありません。まずはこの3つ。買う前に30秒だけ確認してください。
チェック1:価格が「安すぎ」ないか。半額以下はまず疑う
偽サイトのいちばんの目印は、極端な安さです。
定価の半額以下、他のどのお店より大幅に安い、人気で品切れのはずの商品が「在庫あり」…。「安すぎる」「他で売り切れなのにここだけある」は、お得のサインではなく危険のサインと考えてください。
「残り1点」「本日限りの特価」と急がせる表示が出てきたら、そこが分かれ道です。急かされたときほどページをいったん閉じて、同じ商品を別のお店の値段と見比べてください。
チェック2:支払いが「銀行振込だけ」になっていないか
支払い方法のページを必ず見てください。
クレジットカードも代金引換も選べず、銀行振込(前払い)だけというお店は、要注意です。国民生活センターは、悪質な通販サイトの特徴として「銀行振込のみが記載され、個人名義口座である」ことを挙げています。振込先が会社名ではなく個人名になっていたら、そこで手を止めてください。注文後のメールではじめて口座を知らせてくるのも、同じ危険なパターンです。
気をつけたいのは、「クレジットカードも代金引換も使えます」と書いてあるのに、いざ手続きを進めると「システム障害のため」などと言われ、結局は振込しか選べなくなるケースです。同じ相談が国民生活センターにも寄せられています。書いてある支払い方法ではなく、最後の支払い画面で実際に何が選べるかを確かめてください。
チェック3:会社概要(住所・電話番号)がちゃんとあるか
日本の通販サイトには、事業者名・住所・電話番号などの表示(特定商取引法に基づく表記)が義務づけられています。
ページの下のほうにある「会社概要」「特定商取引法に基づく表記」を開いてみてください。
- そのページ自体がない
- 住所や電話番号が書かれていない
- 連絡先がフリーメールのアドレスだけ
こうした場合は、購入を見送るのが安全です。余裕があれば、書かれている住所や会社名をそのまま検索してみると、実在しない住所だったり、無関係の会社だったり、注意喚起の情報が見つかったりすることがあります。

『安すぎ・振込のみ・会社概要』の3つね。30秒ですむなら、買い物のたびの習慣にできそうよ
あわせて見たい補助サイン。日本語・URL・レビュー
3つのチェックで迷ったときは、次の補助サインも見てみてください。
- 日本語がどこか不自然:言い回しがぎこちない、日本ではあまり使わない漢字が混ざる。国民生活センターも「日本語の表現が自然でない」を悪質サイトの特徴に挙げています
- URLがおかしい:有名なお店の名前に似せた綴りになっている、見慣れない文字列が続く
- お店の名前で検索してみる:「お店の名前+詐欺」「お店の名前+届かない」で検索して、被害の声や注意喚起が出てこないか確認する
ただし、正直にお伝えすると、最近の偽サイトは日本語も見た目も本物そっくりになってきていて、見た目だけで100%見分けるのは難しくなっているのが実情です。
だからこそ、「サイトの出来ばえ」より「安すぎ・振込のみ・会社概要」の3つ、そして迷ったらそのお店では買わない、が確実な守り方になります。有名な商品なら、多少高くても公式サイトや大手通販の正規の売り場で買うほうが、結局は安上がりです。
偽サイトで買ってしまった・振り込んでしまったときは
万一のときも、あわてなくて大丈夫。段階ごとに整理しておきます。
- 銀行振込をしてしまった → すぐに振込先ではなく「自分が振り込みに使った銀行」に連絡し、事情を伝えて相談する。あわせて警察に届け出ると、振込先口座の凍結など被害回復の手続き(振り込め詐欺救済法)につながる場合があります
- カード情報を入力してしまった → すぐにカード会社に連絡して利用停止・再発行の相談をする。身に覚えのない請求がないか明細も確認する
- 商品が届かない・偽物が届いた → 注文画面やメールのスクリーンショット、振込の記録を残しておく
そのうえで、ひとりで抱え込まず、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話するのがおすすめです。最寄りの消費生活センターにつながり、状況に応じた対処を一緒に考えてもらえます。警察の相談専用電話「#9110」も利用できます。
振り込め詐欺救済法で戻ってくるお金は、凍結できた口座に残っている金額から支払われます。引き出されたあとでは戻りません。だからこそ、気づいた日のうちに連絡することがいちばん大事です。「恥ずかしいから」とためらわないでください。手口が巧妙なのであって、あなたのせいではありません。

まず自分の銀行とカード会社、それから188。冷蔵庫に貼っておきたい合言葉ね
家族にも合言葉を。「安すぎるお店は、まず疑う」
この知識は、自分だけでなく家族で共有してこそ効きます。
- 買い物好きの家族には「半額以下を見つけたら、買う前に一声かけて」と伝えておく
- 親世代には「ネットで買うときは、いつもの大きなお店か公式サイトだけにしよう」とルールを決めておく
- 「変なサイトで買っちゃったかも」と言い出しやすい空気を作っておく(責めない)
「自分で見分けて」ではなく「迷ったら買う前に相談」のルールにしておくと、家族全員の被害をまとめて防げます。
実家の親向けの詐欺対策については、親を守る固定電話 詐欺対策5選|帰省で確認したい電話機の設定の記事でも紹介しています。
まとめ
偽サイト 見分け方の基本を整理しました。
- 偽サイトは検索やSNS広告から、誰でも普通にたどり着いてしまう
- 買う前の30秒チェックは3つ。「安すぎないか」「支払いが銀行振込だけでないか」「会社概要(住所・電話番号)があるか」
- 見た目だけで100%見分けるのは難しい時代。迷ったらそのお店では買わない
- 万一のときは、自分の銀行・カード会社へ連絡し、消費者ホットライン188へ相談
- 家族の合言葉は「安すぎるお店は、まず疑う」
ネットの買い物は便利で、これからも手放せないもの。だからこそ、30秒のチェックを「買い物前の指差し確認」として習慣にしてくださいね。

お得の顔をした落とし穴ほど、深いのよ。30秒の確認は、未来の自分へのいちばん安い保険ね
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