高齢者 格安SIMの話の前に、少しだけ友達の話をさせてください。
同級生の携帯代が、月1万円をこえていると聞いて驚きました。
本人に聞いても、かけ放題をつけていることも、データが何GBの契約なのかも、よくわからないそうです。
家にはWi-Fiもありません。
「見直してみたら?」と言っても、「休みがないとお店に行けないし、予約もしないといけないし」と、なかなか動けずにいました。
別の友達も、夫婦2台の携帯と家のWi-Fiで、月3万円近く払っていると話していました。
私の携帯は月1,000円台、主人はかけ放題をつけて月2,000円ほどだと話すと、ふたりともとても驚いていました。
50代の私たちでさえ、「携帯を変えるなら、お店に行くもの」と思いこんでいます。
親の世代なら、なおさらです。
でも今は、お店に行かなくても、スマホ1台で、申し込みから乗り換えまで全部できます。
主人の乗り換えも、お店に行かず、パソコンも使わずに、スマホから全部済ませました。
この記事では、親をお店に行かせずに、子どもの世代が手伝って乗り換える5つの手順をまとめました。

お店に行かなきゃ、と思うから、いつまでも変えられないのよね。その思いこみを外すところから始めましょ
- 乗り換えなくても、マイページからプランやオプションを見直せる
- スマホの買い替えと乗り換えは、同時にしなくていい
- 申し込みから乗り換えまで、スマホ1台でできる。前の会社の解約も自動で済む
高齢者 格安SIMの前に|「お店なら安心」とは限らない
携帯ショップは、わからないことを直接聞ける場所です。
ただ、お店は契約を結ぶ場所でもあります。
国民生活センターが2025年12月に出した注意の情報には、こんな相談がのっています。
60歳代の人が、機種変更のために携帯ショップへ行き、勧められた機種を契約しました。
あとで契約書を見ると、断ったはずのオプションがついていて、セキュリティソフトの契約までしていたという内容です。
スマホを契約しに行ったら、いらないタブレットや付属品まで一緒に契約していた、という相談も寄せられています。
国民生活センター 見守り新鮮情報 第529号(2025年12月4日)
国民生活センター「セット契約やスマートフォンの使い方などの携帯電話のトラブル」(2018年9月13日)
つい最近も、高い充電器をいつの間にか契約していた、という話を耳にしました。
私も以前、大手の携帯会社のお店で、「電気も一緒に契約すると、さらに割引になります」と勧められたことがあります。
お店で勧められやすいのは、たとえば次のようなものです。
- 使うかわからない有料オプション(セキュリティソフト・動画や音楽・補償など)
- タブレットや充電器などのセット
- 光回線や電気など、ほかの契約とのセット
子どもが一緒について行っても、スマホにくわしくなければ、話の流れで自分のスマホまで買い替えることになるかもしれません。
いちばん確かなのは、そもそもお店に行かずに済ませることです。

お店の人は親切でも、契約を取るのがお仕事なのよね。行かずに済むなら、それがいちばん気楽だわ
乗り換えなくても今日できる|マイページでプランを見直す
乗り換えまでしなくても、今の携帯会社のまま、料金を下げられることがあります。
今の携帯会社のマイページかアプリにログインすると、プランの変更やオプションの解約が、予約も待ち時間もなくできます。
見ておきたいのは、次の4つです。
- かけ放題がついているか……ついているなら、時間の制限なしか、5分・10分までか
- データは何GBの契約か……先月どれくらい使ったかも、マイページかスマホの設定画面でわかる
- 毎月払っているオプション……料金の内訳に、知らないサービスが入っていないか
- 家にWi-Fiがあるか……家でWi-Fiを使えるなら、外で使うデータは少なくて済む
スマホを買ったお店でないと見直せない、と思っている人もいるかもしれません。
契約は携帯会社との約束なので、どこで買ったスマホでも、マイページからプランを変えられます。
60歳以上の割引がついているか
UQモバイルとワイモバイルには、60歳以上の人向けに、時間を気にせず話せるかけ放題が安くなる割引があります。
| 会社 | 割引の名前 | かけ放題の月額(税込) |
|---|---|---|
| UQモバイル | 60歳以上通話割 | 1,980円 → 880円 |
| ワイモバイル | 60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン | 1,980円 → 880円 |
どちらも、対象のプランに入っていることが条件で、自分から申し込む必要があります。
60歳になっても自動では安くならないので、今UQモバイルやワイモバイルを使っている親なら、割引がついているか見てみると安心です。
ワイモバイル 60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン(公式)
スマホの買い替えと乗り換えは、同時にしなくていい
お店に行ってしまう理由のひとつは、「スマホを買い替えるときに、契約も一緒に見直す」と思いこんでいることかもしれません。
私もそうでした。
でも、スマホの買い替えと、携帯会社の乗り換えは、別々にしていいのです。
おすすめの順番は、次のとおりです。
- まず、今のスマホのまま乗り換える
- スマホの買い替えは、電池のもちや動きが気になってきたときに、別に考える
電池の減りが早くなっただけなら、電池だけを交換して、今のスマホを使い続ける方法もあります。
今のスマホの分割払いが残っていても、乗り換えはできます。
残りの分割は、乗り換えたあとも、これまでどおり払い続けます。
「2年たったらスマホを返す」という約束の割引プログラムに入っていても、乗り換えはできます。
返す約束のプログラムのしくみや、返すときにかかるお金については、0円スマホ 落とし穴は3つ|50代は今のスマホを長く使うのがいちばん安いの記事にまとめています。
今のスマホが、そのまま使えるか
格安SIMは、会社ごとに使う回線(ドコモ・au・ソフトバンク)が違います。
今の回線と違う会社を選んでも、乗り換えはできます。
SIMロックがかかっていなくて、乗り換え先がその機種に対応していれば、回線が違っても使えます。
確かめるのは、次の2つです。
1. SIMロックがかかっていないか
iPhoneは「設定」→「一般」→「情報」の中に「SIMロック」という項目があります。
私のiPhoneも、ここで「SIMロックなし」と出ていました。
Androidは機種によって見る場所が違うので、今契約している携帯会社に聞くのが早いです。
2021年10月より後に発売されたスマホは、原則としてSIMロックがかかっていません。
2. 乗り換え先の「動作確認端末」の一覧に、親の機種がのっているか
各社の公式サイトに一覧があります。
iPhoneの機種名は、同じ「情報」の画面で見られます。
とくにAndroidは、回線が変わると電波をつかみにくくなる機種があるので、一覧で確かめておくと安心です。
あとでスマホを買い替えるときは
格安SIMに乗り換えたあとでも、スマホの買い替えはお店に行かずにできます。
買う場所は、主に2つです。
- 乗り換えた携帯会社の公式サイト……その会社で動作を確かめた機種が並んでいるので、選びやすい
- 家電量販店やアップルの公式サイトなど……SIMフリーのスマホを、本体だけ買う
どちらで買っても、今の契約はそのままで、SIMを新しいスマホに移すだけです。
SIMカードなら、古いスマホから抜いて、新しいスマホに差し替えます。
eSIMの場合は、携帯会社のマイページなどで、新しいスマホに移す手続きをします。
本体だけ買うときは、買う前に、その機種が携帯会社の「動作確認端末」の一覧にのっているかを見ておくと安心です。

全部いっぺんにやろうとすると、お店に頼りたくなるのよね。ひとつずつ分ければ、スマホで十分できるわ
お店に行かずに、スマホ1台で乗り換える5つの手順
ここからは、乗り換え先の公式サイトから申し込む手順です。
親の携帯なら、親のスマホを使って、親と一緒に進めます。
契約するのは親本人なので、本人確認には親のカードを使います。
申し込みの画面は子どものスマホからでも進められますが、親のカードの読み取りや、親のスマホへのSIMの入れ替えは、親の手元でしかできません。
離れて暮らす親なら、帰省したときに、親と一緒に済ませるのがいちばん確かです。
手順1. 今の携帯会社のマイページに入れるか確かめる
多くの会社は「MNPワンストップ」という仕組みに対応していて、乗り換え先の申し込みの途中で、今の携帯会社のマイページにログインします。
IDとパスワードがわからないと、ここで止まってしまうので、先にログインできるか試しておきます。
手順2. 本人確認のカードと暗証番号を用意する
2026年4月から、スマホで申し込むときの本人確認は、マイナンバーカードや運転免許証のICチップをスマホで読み取る方法になりました。
たとえばHISモバイルでは、次のものを入力します。
- マイナンバーカード……英数字6〜16文字のパスワードと、数字4桁の暗証番号の2つ
- 運転免許証……数字4桁の暗証番号2つと、その場での顔写真の撮影
親が暗証番号を覚えているかを、先に確かめておくと、申し込みの途中で止まらずに済みます。
マイナンバーカードの電子証明書の期限が切れていないかも、一緒に見ておくと安心です。
手順3. 乗り換え先の公式サイトから申し込む
プランを選んで、今の電話番号のまま乗り換える「乗り換え(MNP)」で申し込みます。
MNPワンストップに対応している会社どうしなら、前の会社で「予約番号」を取る手続きはいりません。
SIMカードは郵送で届きます。
eSIMに対応しているスマホなら、カードが届くのを待たずに進められる会社もあります。
帰省のときに一緒に乗り換えるなら、eSIMを選ぶと、滞在中に終わらせやすくなります。
eSIMなら、郵送のカードを数日待つことも、小さなカードを差し替える作業もいりません。
ただし、親のスマホがeSIMに対応しているかを、動作確認端末の一覧で先に確かめておきます。
あとでスマホを買い替えるときは、eSIMを新しいスマホに移す手続きがいるので、そのときも家族が手伝ってあげると安心です。
手順4. SIMを入れ替えて、開通の手続きをする
届いたSIMカードを入れ替えて、乗り換え先のマイページかアプリで開通の手続きをします。
開通すると、前の携帯会社の契約は自動で解約になります。
解約のためにお店へ行ったり、つながりにくい電話窓口に何度もかけたりしなくていいのです。
手順5. 電話とデータが使えるか確かめる
最後に、電話をかけられるか、Wi-Fiを切ってもインターネットが見られるかを確かめます。
つながらないときは、乗り換え先の公式サイトにある「初期設定」の案内のとおりに、設定を入れます。
主人の携帯をHISモバイルに乗り換えたときも、お店には行かずに、スマホからここまで全部済ませました。
画面ごとの流れは、irumo 乗り換えでHISモバイルへ|かけ放題つきで月2,500円下がった話の記事にまとめています。
高齢者 格安SIMの選び方|使い方で行き先が変わる
電話が中心で、長電話もするなら
時間を気にせず話せる「完全かけ放題」をつけたときの、月の料金を比べました(2026年10月時点・税込・セット割などは入れていない金額)。
| 会社 | データ | 完全かけ放題 | 月の合計 | お店 |
|---|---|---|---|---|
| NUROモバイル | 3GB 792円 | +1,430円 | 2,222円 | なし |
| HISモバイル | 3GB 770円 | +1,480円 | 2,250円 | なし |
| UQモバイル(トクトクプラン2) | 5GB以下の月 2,948円 | +880円(60歳以上) | 3,828円 | あり |
| ワイモバイル(シンプル3 S) | 5GB 3,278円 | +880円(60歳以上) | 4,158円 | あり |
お店があるUQモバイルやワイモバイルは、60歳以上の割引を入れても、月1,500〜2,000円ほど高くなります。
UQモバイルやワイモバイルも、公式サイトからスマホで申し込めます。
お店を使わないのなら、その差をどう考えるかは家によって違います。
かけ放題をつけたときの比べ方は、格安SIM かけ放題が安いのはどこ?3GBで5社比べたら答えは2つにの記事でくわしく紹介しています。
電話もあまりしない・番号を残しておきたいなら
電話もデータもほとんど使わないなら、月数十円〜数百円で持てるプランもあります。
使い方別のいちばん安いところは、格安SIM 最安値ランキング【2026年10月】月42円〜5社を使い方別に比較の記事にまとめています。

お店のあるなしで、月の差は1,500〜2,000円ほど。1年にすると2万円前後になるのよね
どうしてもお店で、というときは|親を1人で行かせない
それでもお店で手続きしたい、という親もいると思います。
そのときは、次のことを決めておくと、いらない契約を防ぎやすくなります。
- できれば家族が一緒に行く……行けないときは、お店から電話をもらって、その場で一緒に話を聞く
- 最初に「今日は〇〇だけです」と伝える……プランの見直しだけ、と用件をはっきりさせる
- 料金がかかるものを、全部言ってもらう……月々の支払いがいくらになるかを、その場で確かめる
- 契約書は、その場で読む……断ったはずのオプションが入っていないかを見る
- おかしいと思ったら、すぐに携帯会社へ……それでも困ったら、消費者ホットライン「188」で近くの消費生活センターにつながる
お店の前で、「無料スマホ教室」ののぼり旗を見かけることがあります。
親切に見えますが、教室が開かれるのは、契約を扱うお店の中です。
使い方を教わるだけのつもりが、プランやスマホの買い替えの話になることもあるので、「無料」の教室にも、親を1人で行かせないほうが安心です。
市区町村が案内している教室でも、携帯ショップを会場にしているものがあります。
LINEやカメラの使い方くらいなら、帰省したときに、家族が教えてあげるのがいちばんです。
まとめ|高齢者 格安SIMは、お店に行かずにスマホで変えられる
高齢者 格安SIMへの乗り換えは、お店に行かなくても、スマホ1台でできます。
- 乗り換えなくても、まずマイページで、かけ放題・データ量・オプションを見直せる
- スマホの買い替えと乗り換えは、同時にしなくていい。まずは今のスマホのまま
- 乗り換えは、マイページのID・本人確認のカードと暗証番号を用意すれば、スマホから申し込める
- 開通すれば、前の会社は自動で解約。お店や電話窓口に行かなくていい
私たち50代も、スマホのことは、わからないことだらけです。
それでも、親よりは、画面の案内を落ち着いて読めます。
同級生とも、今度一緒に携帯を見直す約束をしました。
親のスマホも、まずは子どもの世代が、マイページを一緒にのぞいてみるところから始めてみませんか。

お店に行かなくていいとわかるだけで、見直しのハードルはぐっと下がるのよね
※料金は2026年10月時点の各社公式サイトの税込金額です。申し込む前に、各社の公式サイトで今の金額を確かめておくと安心です。
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