夕方になると、目がしょぼしょぼする。
まばたきをしても、なんだかゴロゴロする。
50代になって、そんな目の乾きが気になっていませんか。
私自身は、これまでドライアイになったことはありません。
数か月だけコンタクトレンズを使っていたときも、目が乾くことはありませんでした。
そんな私が「初めて知った」と思ったのが、テレビで見たひとつの話です。
まつげの生え際のすぐそばに、涙を守る油の出口が並んでいる。
そこがメイクや汚れでふさがると、涙が乾きやすくなる、という話です。
目の乾きというと、目薬や「目を温める」がよく紹介されます。
でもその前に、油の出口をふさがないことから始められます。
この記事では、ドライアイ 対策として、まつげの生え際にある「油の出口」の話と、50代が見直したい目元の習慣3つ、先に知っておきたい眼科受診のサインを紹介します。

目の乾きって、涙が足りないせいだと思いがちよね。実は「油」の話もあるのよ
ドライアイは40歳以上の6人に1人|涙は「量」より「とどまる力」
日本眼科医会によると、40歳以上の17.4%がドライアイです。
およそ6人に1人です。
女性は男性の約2倍かかりやすく、年齢とともに増えていきます。
意外だったのは、涙の「量」の話だけではないことでした。
今のドライアイの多くは、涙の量は足りているのに、目の表面にとどまる力が弱くなっている状態です。
涙が出ていても、すぐに乾いてしまう。
だから「目薬をさしても、すぐまた乾く」ということが起きます。
乾きを強める原因として、眼科では3つの「コン」が挙げられています。
- エアコン:乾いた空気と、顔に直接当たる風
- コンタクトレンズ:レンズで涙の膜が薄くなる
- コンピュータ:パソコンやスマホの画面を長く見る
エアコンは冬の暖房だけの話ではありません。
私は美容の仕事をしていたころ、夏のお客さまにも湿度の話をしていました。
冷房は空気から水分を取りながら冷やすので、冷房の効いた部屋は思っているより乾きます。
日本眼科医会「ドライアイに悩む方へ―生活の注意と治療の目安―」
ドライアイ 対策の前に|先に知りたい眼科受診のサイン
セルフケアの話の前に、眼科へ行く目安を置いておきます。
次のようなときは、自分で様子を見るより、先に眼科で見てもらってください。
- 目の痛みが強い、または急に悪くなった
- かすみやまぶしさが続いている
- 充血がなかなか引かない
- 目薬をさしても、乾きやゴロゴロ感が長引いている
目の乾きと一緒に、口の渇きや関節の痛みもある場合は、内科での検査も受けておくと安心です。
涙と唾液の両方が減る病気もあるからです。
口の渇きが気になる方は、ドライマウスかも?50代の口の渇きは歯科で「測れる」|唾液を守る習慣4つの記事も読んでみてください。
ドライアイは、失明につながる病気ではありません。
ただ、毎日の「なんとなく見えにくい」「疲れる」が続いて、暮らしの質を下げてしまいます。
「たかが乾き目で」と遠慮しなくて大丈夫です。

つらさの線引きは自分でしなくていいのよ。迷ったら眼科で見てもらうのが近道ね
まつげの生え際にある「油の出口」|テレビで初めて知ったこと
私がこの話を知ったのは、テレビの健康番組でした。
まぶたの縁、まつげの生え際のすぐ内側に、「マイボーム腺」という油の出口が並んでいます。
上下のまぶたに、数十個ずつあります。
目の表面(黒目と白目)は、いつも薄い涙の膜でおおわれています。
肌のように角質層のよろいがない目を守っているのは、この涙の膜です。
マイボーム腺から出る油は、その涙のいちばん外側を薄くおおって、涙が蒸発するのを防いでいます。
化粧水のあとに乳液やクリームを重ねて、油で水分にふたをするのと同じしくみです。
この出口がふさがると、油が出にくくなります。
乳液をつけずにいると化粧水がすぐ乾いてしまうように、涙は水分があっても、油のふたがないと乾いていきます。
出口をふさぐものとして挙げられているのが、固まった油や皮脂の汚れ、そしてアイラインやアイシャドウなどの化粧品です。
私にも心当たりがあった|まつげエクステをしていたころ
私も、まつげエクステやまつげパーマをしていた時期があります。
そのころは、少しでも長持ちさせたくて、自分で目元をなるべく触らないようにしていました。
今思えば、まつげの生え際の汚れが、落としきれずにたまっていたのかもしれません。
もうひとつ、気になっていることがあります。
私はメガネをかけているのですが、レンズの内側に、虹色の膜のような汚れがつくことがあります。
油の汚れのように見えるので、あれもまぶたから出た油なのかな、と思ったことがあります。
ここは医学的に確かめた話ではなく、私の気づきです。
エクステやパーマを長持ちさせたい気持ちは、私もよくわかります。
でも、「触らない」と「まつげの生え際を洗わない」は別のことです。
今エクステやパーマをしている方は、施術を受けたサロンで「まつげの生え際はどう洗えばいいですか」と聞いてみてください。
長持ちさせながら清潔にする方法を、教えてもらえます。

気をつけていたつもりが、汚れをためることにもなっていたのね。触らないと、洗わないは別なのよ
ドライアイ 対策は「ふさがない」から|見直したい目元の習慣3つ
ここからは、油の出口をふさがないための習慣です。
新しく何かを買い足すものはありません。
習慣1:アイラインは、まつげの内側(粘膜)に引かない
目を大きく見せたくて、まつげの内側の粘膜までアイラインを引く方法があります。
でもそこは、ちょうど油の出口が並んでいる場所です。
眼科では、目のふちギリギリに化粧品がつくと油の出口がふさがれ、ドライアイや、まぶたのできもの(霰粒腫)につながると注意が呼びかけられています。
アイラインやアイシャドウは、まつげの生え際より外側まで。
鏡で見て、まつげの内側に色がついていなければ大丈夫です。
習慣2:まつげの生え際は、こすらずに落とす
眼科でも、まぶたの縁を洗って清潔にすることが、温めることと並んでセルフケアとして案内されています。
ただ、ごしごしこするのは逆効果です。
目元の皮膚はとても薄く、こすった分だけ負担がかかります。
目を閉じて、指の腹でまつげの根元をなでるくらいの力で、メイクを浮かせてから流します。
流すときは、熱いお湯ではなくぬるま湯で。
熱いお湯は、肌に必要な油まで流してしまいます。
私はオイルクレンジングを使っていません。
しっかり落とそうと洗う力を強くするより、こすらずに、まつげの根元までていねいになじませることのほうが大事だと考えています。
クレンジングの摩擦と、私がオイルクレンジングをやめた理由は、クレンジングで敏感肌を作っていた?|摩擦・オイル2つをやめたら肌が変わった話の記事で紹介しています。
習慣3:目元を温めるのは、眼科でやり方を聞いてから
眼科では、まぶたを温めることもマイボーム腺のケアとして案内されています。
温めると、出口で固まった油がやわらかくなるからです。
ただ、目のためにはよくても、目元の肌のことも考えておきたいところです。
目元の皮膚は、とても薄い場所です。
私は、目元の肌に温めグッズを毎日のように当て続けることには慎重です。
肌の表面より高い温度を当て続けると、かえって肌の乾燥や刺激につながると考えているからです。
温めるなら、まず眼科で「自分の乾きは油のつまりなのか」を見てもらい、温め方と回数を聞いてからにしたいと考えています。
50代の目元は、人によく見せるためより、自分で守るための場所だと思っています。

新しく足すより、ふさいでいたものを外すほうが先なのね
画面・風・湿度・目薬|暮らしの中で見直せること
まつげの生え際のほかにも、乾きを強める原因は暮らしの中で減らせます。
画面は1時間ごとに目を休める
画面に集中していると、まばたきを忘れがちです。
厚生労働省のガイドラインでは、パソコンなどの作業は1時間を超えて続けず、10〜15分休むことになっています。
1時間の途中にも、1〜2分の小休止を1〜2回入れます。
休むときは、遠くの景色を眺めたり、目を閉じたりします。
スマホでも同じです。
お茶をいれに立つついでに、窓の外を見るくらいで十分です。
私は以前、眼鏡屋さんで「ブルーライトカットは必要ありませんよ」と言われて驚いたことがあります。
そのときの話は、ブルーライトカットは必要ない?眼鏡屋さんで知った衝撃の新常識3つの記事に書いています。
厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
風を顔に当てない・湿度は50〜60%
- エアコンや扇風機の風向きを、顔に当たらない向きにする
- 車の運転中は、送風口の向きも変える
- 部屋の湿度は50〜60%を目安にする
風を顔に当てないだけでも、涙の乾き方は変わります。
湿度は、冬だけでなく冷房の季節も下がります。
湿度の目安と加湿器の選び方は、加湿器 50代の選び方3つ|手入れが続く1台と湿度50〜60%の目安の記事で紹介しています。
コンタクトレンズの方は、夜と週末はメガネに
コンタクトレンズは、涙の膜を薄くします。
夜や週末はメガネに切り替えて、目を休ませる日をつくります。
目薬は「さし方」と「しまい方」を見直す
目は、自分で目薬をさしたり、入ったゴミを鏡を見ながら取ったりできる場所です。
身近すぎて、つい気軽に扱ってしまいます。
でも、目の表面には肌のような角質層のよろいがありません。
目薬は、その目に直接入れるものです。
だから私は、目薬こそ扱い方に気をつけたいと思っています。
- 容器の先を、目やまつげに触れさせない(まつげや皮膚についた雑菌が、容器の中に入ってしまいます)
- 化粧ポーチに入れたまま、車の中に置きっぱなしにしない(高温になる場所は避けて、涼しいところにしまいます)
もうひとつ気をつけたいのが、期限の見方です。
箱や容器に書いてある「使用期限」は、開けていない状態での期限です。
開けたあとは、使用期限がまだ先でも、3か月を目安に使い切ります。
1回使い切りのタイプや、箱に「開封後〇日以内」などと書いてある目薬は、その表示に従います。
使用期限を過ぎたものや、液がにごったり何か浮いていたりするものは使いません。
ときどきしかささない目薬ほど、開けた日を忘れがちです。
開けた日を、箱や容器にペンで書いておくと迷いません。
どの目薬を選べばいいか迷ったら、ドラッグストアで薬剤師さんや登録販売者さんに、「乾く」「ゴロゴロする」「夕方につらい」など、症状をそのまま伝えて選んでもらいます。
それでも乾きが続くときは、眼科へ。
眼科では、乾きのタイプに合わせて目薬を使い分けてもらえます。

全部やらなくていいのよ。風向きを変えるだけなら、今日からできるわね
まとめ|ドライアイ 対策はまつげの生え際を「ふさがない」ことから
50代のドライアイ 対策を整理しました。
- ドライアイは40歳以上のおよそ6人に1人。女性は男性の約2倍で、年齢とともに増える
- 涙の表面は油の膜で守られていて、その出口はまつげの生え際に並んでいる
- アイラインは粘膜に引かない/まつげの生え際はこすらず落とす/温めるのは眼科でやり方を聞いてから
- 画面は1時間ごとに休む・風を顔に当てない・湿度は50〜60%
- 目薬は容器の先を目やまつげに触れさせない・車に置きっぱなしにしない・開けたら箱の使用期限より「3か月」が目安
- 痛み・かすみ・充血が続く、急に悪くなったときは、先に眼科へ
目の乾きは、足すケアより先に、ふさいでいたものを外すことから始められます。
目元は、自分で守れる場所です。

足すケアより、ふさがないケアね。今夜のメイク落としで、まつげの生え際をそっと思い出してあげて
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