不用品 訪問買取のトラブルになりかけた体験をまとめます。不用品回収の電話がきっかけで、気づいたら自宅への来訪に発展していました。あとで調べると、これは「押し買い」と呼ばれる手口の入口でした。
ある日かかってきたのは「不用品回収をしています」という電話。最初は断ったものの、処分しようと思っていた古着のことを思い出し、後日訪問してもらうことにしました。
ところが実際に来た方とのやり取りの中で、「これは少しおかしいかもしれない」と感じる場面がいくつかありました。今回は、不用品回収の電話をきっかけに訪問買取のような流れになった体験と、その中で感じた違和感や注意点についてまとめてみたいと思います。

不用品回収の電話って、ちょっと迷うのよね。
私も実際に受けてみて、あとから考えさせられたわ
家にいるようになって気づいたこと
退職後、有給消化の期間も含めて家にいる時間が増えました。それまで日中は仕事で家を空けていたので気づかなかったのですが、
家にいると意外と固定電話が鳴ることがあります。ただ、そのほとんどは営業の電話です。
ある日、固定電話にかかってきたのは「不用品回収をしています」という電話でした。「ご家庭で不要になった物があれば回収しています」という内容でしたが、なんとなく対応に違和感があり、その時はお断りしました。
また同じような電話がかかってきた
その後、同じような内容の電話がもう一度かかってきました。その時も一度は断ったのですが、電話を切った後にふと思い出したことがありました。
以前、あることがきっかけで処分しようと思っていた古着がダンボールに入ったままになっていたのです。「もしまた電話が来たら、あの古着を持って行ってもらおう」そう思うようになりました。
実際に来てもらうことに
後日、また電話がかかってきました。「不用品ありませんか?」そう聞かれたので、「古着があります」と伝えると「今から伺ってもよろしいですか?」という流れになりました。
しばらくして訪ねてきたのは、若い男性が一人でした。車は軽トラックのような回収用の車ではなく、普通の業務用の車のようなもので、しかも少し離れた場所に停めていました。そのときはあまり気にしていませんでしたが、今思うと少し不思議な感じもします。
古着よりも別の物の話ばかり
私は古着を引き取ってもらうつもりだったのですが、話はなかなか古着の回収には進みませんでした。
その代わりに、「こういうアクセサリーも買い取っています」「宝石や貴金属はありませんか?」「着物などはありませんか?」といった話が続きました。

このあたりから、なんとなく違和感を感じ始めました
実際に、アクセサリーケースのようなものを見せながら「こういう物も買い取らせてもらっています」という説明もありました。
私は「そういう物はありません」と答えるばかりでした。
結局、古着も回収されなかった
結局、古着を回収する話はなかなか進まず、「写真を送って確認が必要で…」「電波が悪くて送れないようで…」という流れになり、「また後で寄らせていただきます」と言って帰っていきました。
その後、その人が来ることはありませんでした。
そういえば、名刺もパンフレットも、紙は1枚も受け取っていません。
後から家族に言われたこと
その日の出来事を家族に話すと、「それはよくある訪問買取のパターンじゃない?」と言われました。
古着などをきっかけに訪問して、貴金属などを買い取ろうとするケースがあるそうです。
今回は特に被害はありませんでしたが、
・簡単に家の中に入れない
・安易に訪問を受けない
ということの大切さを改めて感じました。
この手口には「押し買い」という名前がついていました
家族に言われたあと、気になって調べてみました。この手口には「押し買い」という名前がついていて、法律上は「訪問購入」と呼ばれています。
古着や古本、食器、家具といった「処分に困っている物」を入口にして家に上がり、本当の目的である貴金属を安く買い取っていくのが典型的な流れです。私のところにかかってきた「不用品回収をしています」という電話も、まさにこの入口でした。
国民生活センターに寄せられた訪問購入の相談は、2025年度で7,523件。2023年度は8,623件、2024年度は7,909件で、年に7,000〜8,000件のペースのまま減っていません。
相談事例には、「不用品を引き取る」と電話があって洋服を出そうと訪問を承諾したら、来た担当者に「貴金属はあるか」「宝石はあるか」としつこく聞かれて強引に買い取られた、というものがあります。私が「そういう物はありません」と答え続けた、あのやり取りとそっくりです。
もっと深刻な例もあります。目を離した隙に金のネックレスや指輪を持ち去られた、業者が帰ったあとに指輪がなくなっていた、身に着けていた母の形見の指輪を強引に要求されて怖い思いをした。こうした事例の当事者は、主に80歳以上の女性です。
国民生活センター「きっかけは訪問購入?犯罪まがいの深刻なトラブルにご注意を!」
押し買いの電話がきたときに知っておきたい6つのこと
①頼んでいない物の買取を持ちかけるのは、法律違反です
特定商取引法では、頼んでもいないのに突然訪ねてきて買取を勧誘すること自体が禁止されています。さらに、こちらが電話で訪問を承諾した場合でも、承諾していない物の売却を求めることは禁止されています。
つまり、古着を見てもらうつもりの家で「貴金属はありませんか」と聞かれたら、その時点でルール違反です。聞かれた時点で、遠慮なく断って構いません。
②電話の段階で、訪問を承諾しない
振り返ると、私のつまずきはここでした。「古着があります」と答えたことで、訪問の約束ができてしまいました。
電話で「今から伺ってもよろしいですか」と言われても、その場で返事をしない。これだけで入口がひとつ減ります。
③家に入れない・ひとりのときは対応しない
突然訪ねてきた買取業者は、家に入れない。自分から承諾して来てもらうときも、ひとりで対応しない。
私のときは日中ひとりで、玄関先での対応でした。家に上がられていたら、話は違っていたと思います。
④名刺もパンフレットも置いていかない業者がいます
今回、私は名刺もパンフレットも、紙を1枚も受け取っていません。会社名も担当者の名前も、手元には何ひとつ残りませんでした。
本来これはおかしなことです。訪問購入では、物品の種類、買取価格、支払いと引き渡しの時期、クーリング・オフに関すること、事業者の名称・住所・電話番号、担当した人の氏名まで書いた書面を渡す義務があります。訪問する前に、事業者名・買取の勧誘が目的であること・買い取りたい物の種類を告げる義務もあります。
何も置いていかない相手とは、あとから連絡が取れません。売ってしまってから「やっぱりやめます」と伝えたくても、伝える先がないのです。
だから、来てもらうと決めた時点で記録します。会社名・担当者の名前・電話番号をその場で聞いてスマホにメモ。停まっている車のナンバーも控えておく。覚えておこうとせず、その場で残すのがコツです。
そして、名刺も書面も出さない相手には、その場で売らない。これがいちばん確実です。
⑤売ってしまっても、8日以内ならクーリング・オフできます
訪問購入にはクーリング・オフがあります。法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内なら、書面やメールで契約をやめられます。
ここで、さきほどの「何も置いていかない」が効いてきます。8日間は、法律で決められた書面を受け取った日から数えます。書面をもらっていなければ、8日はまだ始まっていません。書面の記載に不備があるときも、期間を過ぎてからクーリング・オフできる場合があります。相手の名前がわからなくても、あきらめずに188に相談してください。
そして、ここがいちばん大事なところです。クーリング・オフの期間中は、品物を渡すこと自体を断れます。「売る」と言ってしまったあとでも、その場で渡さなければ手元に残ります。
業者がその期間中に第三者へ品物を渡したときは、相手の名前や引き渡した日をこちらに通知する義務もあります。
⑥迷ったら188、怖い思いをしたら#9110
消費者ホットライン「188(いやや!)」にかけると、住んでいる地域の消費生活センターにつながります。生活の安全にかかわる不安は、警察相談専用電話「#9110」です。
どちらも、契約してしまったあとでなくて構いません。「これ、大丈夫かな」と思った段階でかけられます。

断れないのは気が弱いからじゃないのよ。
断っていいって、ちゃんと法律に書いてあるのね
心配なのは、実家にひとりでいるとき
私は玄関先で済みましたが、深刻な事例の当事者は主に80歳以上の女性でした。
日中ひとりで家にいて、固定電話が鳴って、断りきれずに玄関を開ける。実家の親は、この条件をそろえて持っています。しかも片付けや終活で「そろそろ物を減らしたい」と思っている時期は、「不用品を引き取ります」という電話がいちばん響いてしまうときでもあります。
それから、もうひとつ知っておきたいことがあります。消費生活センターへの相談は、本人でなくてもできます。家族はもちろん、ホームヘルパーや地域包括支援センターの職員からでも相談できます。「様子がおかしい」と気づいた人が動いて構いません。
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まとめ|今回の経験で感じたこと
今回の出来事で感じたのは、「うまい話には気をつけた方がいい」ということです。
私は単純に「古着を持って行ってもらえたら助かる」と思っていただけでした。
でも後から考えると、最初から少し不思議な点はいくつかありました。
今回は何もトラブルはありませんでしたが、良い勉強になった出来事でした。
同じような電話があった場合は、まずは慎重に対応することが大切だと思います。私自身も、今回の経験をきっかけに気をつけようと思いました。
今になって思うのは、何も売らずに済んだのは、たまたま家に目当ての物がなかったからだということです。
次に同じ電話が鳴ったら、玄関を開ける前に、その場で断ります。

今回の出来事は、私にとってもいい勉強になりました。
同じような電話があった時の参考になれば嬉しいです
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