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3か月に1回、歯の定期検診に通って、もう何年もたちます。
通い始めたころは、検診の磨き残しチェックで30%台の数字が出ていました。
それが20%台になり、前回の検診では過去最高の10%。
歯石取りも、今はほとんどいらなくなりました。
実は私、肌のお手入れには一生懸命だったのに、歯医者さんには5〜6年行かない時期がありました。
そんな私が歯を大事にしようと思ったのは、歯の価値は1本約100万円という話を知ったからです。
数字を変えてくれたのは、電動歯ブラシに、糸ようじとタフトブラシを足した毎日の3点セット。
今日は、通い始めたきっかけと歯の価値の話、50代で気になり始めた知覚過敏のこと、磨き残しが減った私のルーティン、そして選び直した電動歯ブラシ2本を紹介します。

歯医者さんに「歯1本はいくらだと思うか」を聞いたアンケートがあってね、答えは1本104万円、28本だと約2900万円だったのよ。一度失うと元には戻らないから、今日はわたしの歯みがきルーティンを紹介するわね
歯の価値は1本約100万円|私が定期検診に通い続けている理由
私は以前、接客の仕事をしていました。
だから第一印象はとても大事。
スキンケアには時間もお金もかけて、一生懸命でした。
でもある時、ふと気づいたんです。
どんなに肌がきれいでも、歯がボロボロだったら台無しだなって。
会話をするとき、相手の目線は意外と口元にいくもの。
歯が気になってしまったら、せっかくの話も入ってこないですよね。
それなのに当時の私は、5年も6年も歯医者さんに行っていませんでした。
きっかけは、横向きに埋まった親知らずだった
歯医者さんに通い始めたきっかけは、親知らずです。
右下の親知らずが、横向きに埋まっていました。
左の親知らずは昔、大変な思いをして抜いています。
右は神経が近く、抜くとしびれが残るかもしれないと言われて、そのままにしていました。
そんなとき、友達の娘さんが勤め始めた歯医者さんが、親知らずの扱いに慣れていると聞いたのです。
そこで抜けるなら、と思い切って行きました。
親知らずを抜いたあと、その歯医者さんで言われたのが、「年齢を重ねても自分の歯で食べられるように、メンテナンスしていきましょう」という言葉です。
それから、帰るときに必ず3か月後の予約を入れるのが習慣になりました。
その場で次の予約を入れてしまえば、「そのうち行こう」と先延ばしにすることがありません。
歯の価値を金額にすると…
通い続けるうちに知ったのが、歯の価値の話です。
- 歯科医師に聞いたアンケートでは、歯1本の値打ちは約104万円。28本で約2900万円
- 同じ質問を一般の人にすると、歯1本は約35万円。毎日歯を診ている人のほうが、3倍高く見ています
- 失った歯をインプラントで補うと、自由診療で1本30〜50万円かかります
この数字を知って、せっかく通い始めた検診を、もっと大事に続けようと思いました。

インプラントは1本30万円から。失ってから気づくのでは遅いのよね
50代からは虫歯より歯周病に注意
年齢を重ねると、心配なのは虫歯よりも歯周病(歯槽膿漏)だと歯医者さんで教わりました。
50代では、2人に1人に4mm以上の歯周ポケットがあります。進行した歯周病のサインです。
自分がどちら側なのかは、検診でポケットの深さを測ってもらえば数字で分かります。歯ぐきが腫れていなくても進んでいることがあるので、見た目では判断できません。
歯周病は全身の病気とつながっている
歯医者さんで聞いて驚いたのが、歯周病と全身の病気の関係です。
歯周病の菌や炎症物質が血流にのって全身に運ばれ、糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクを高めることが分かってきています。
さらに九州大学の研究で、ヒトの歯周病の歯ぐきの中で、アルツハイマー病の原因物質(アミロイドβ)がつくられていることが分かりました。

歯ぐきの病気が脳にまで関わるなんて、ちょっと怖いわね。お口の健康は、体全体の健康なのね
予防すればお金もかからない
「歯が悪くなってから治す」と、時間もお金もかかります。
保険がきかない治療だと、1本数十万円ということも。
逆に、定期検診でクリーニングを受けている人は、年を重ねるほど医療費が安くなるという調査結果もあります。
トヨタ関連部品健康保険組合が組合員5万2600人の医療費を調べた調査では、定期的に歯科を受診している人は49歳を過ぎると医療費が平均を下回り、65歳では平均35万円に対して20万円以下。15万円の差がついていました。
歯の予防は、立派な節約でもあるんですね。
口臭のもとは、口の中でつくられる
もうひとつ大事なのが口臭のこと。
口臭のもとは、外から来るのではなく口の中でつくられます。
主な原因は、舌の表面につく白い汚れ「舌苔(ぜったい)」と歯周病。
歯周病の菌は、卵が腐ったようなにおいの硫化水素と、魚が腐ったようなにおいのメチルメルカプタンを出します。これが口臭の正体です。
※ニンニクなどの食べ物や、胃腸の不調による一時的なにおいはここでは除きます。
口臭って、どんなに仲が良くても他人からはなかなか指摘できないもの。
私も言えません。
でも主人にだけは「ちょっと気をつけたほうがいいよ」と伝えていたら、いつの間にか私と同じ歯医者さんの定期検診に通うようになりました。
今ではすっかりブラッシングに気を使うようになって、結果的に良かったなと思っています。
口の渇きも、口臭が出やすくなる原因のひとつです。
唾液が減ると、口の中を洗い流す働きが弱まるからです。
口の渇きが気になる方は、ドライマウスかも?50代の口の渇きは歯科で「測れる」|唾液を守る習慣4つの記事も読んでみてください。

口臭は自分では気づきにくいからこそ、原因を知って予防しておくのが安心なのよ
50代で気になり始めた知覚過敏|歯ぐきが下がるとしみる理由
歯周病のほかに、50代になって私が経験したのが知覚過敏です。
歯がしみることがあって、歯医者さんで相談しました。
そこで言われたのが、次の2つです。
- 歯ぐきが下がるのは、年齢とともにある程度は仕方がない
- 食いしばりも関係している
しみるのは、歯の根元の「象牙質」が出てくるから
歯の表面は、かたいエナメル質で覆われています。
ところが、歯ぐきに隠れていた根元の部分には、このエナメル質がありません。
歯ぐきが下がると、その下にある象牙質(ぞうげしつ)が出てきます。
象牙質には、歯の神経までつながる細い管がたくさん通っています。
そのため、冷たい水や歯ブラシの毛先が当たるだけで、一時的にキーンとしみるのです。
日本歯科医師会では、歯ぐきが下がる原因に、歯周病のほか、まちがったブラッシングも挙げています。
力を入れてゴシゴシ磨くと、歯ぐきが下がったり、歯の根元がすり減ったりするのです。
しみるのは虫歯のこともあるので、自分で決めつけずに歯医者さんで診てもらってください。
スマホを見ているとき、上下の歯がついていませんか
食いしばりと聞くと、寝ている間の歯ぎしりを思い浮かべるかもしれません。
でも、起きている間にも、知らないうちに歯に力がかかっていることがあります。
神奈川県歯科医師会によると、上下の歯は、ものをかむときと飲み込むとき以外は、1〜3mm離れているのがふつうです。
それなのに、上下の歯をずっと軽くつけている癖を「歯列接触癖(しれつせっしょくへき)」といいます。
パソコンやスマホ、テレビなど、何かに集中しているときに起こりやすく、知覚過敏や歯周病などにつながることがあります。
今、この記事を読んでいるあなたの歯は、上と下がついていませんか。
直し方として案内されているのは、唇を閉じて、歯を離すことを意識すること。
私は歯医者さんで、もうひとつ教わったことがあります。舌の置き場所です。
口を閉じているとき、舌は上あごにぴたっとついているのが正しい位置。舌の先だけでなく、なるべく舌全体が上あごにつくようにします。
私は歯医者さんで「舌を支える力が弱まっている」と言われました。舌の力が弱くなると、上下の歯が離れていても、舌が口の中でだらんと下がってしまうのです。
神奈川県歯科医師会でも、上の前歯の裏側の少し奥にある「スポット」に舌を置くことが大切だとしています。舌が下がっていると口で呼吸しやすくなり、むし歯や歯周病、口臭にもつながります。
「唇を閉じる・歯は離す・舌は上あご」と書いた付せんを、スマホやテレビのまわりに貼っておくと、目に入るたびに3つまとめて見直せます。
神奈川県歯科医師会「歯のかみしめおよび歯列接触癖(TCH)について」
神奈川県歯科医師会「舌の正しい位置をご存じですか?~子どもからお年寄りまで大切な心がけ~」
私が気をつけていること|歯ぐきを傷つけない磨き方
歯ぐきが下がるのを止めることはできなくても、できるだけ進ませないようにしたい。
そう思って、私が気をつけているのは歯ぐきを傷つけないように磨くことです。
「ブラッシングそのものが歯ぐきのマッサージになる」と話す歯医者さんもいました。
力を入れてこするのではなく、やさしく当てて、歯ぐきをなでるように磨きます。
それとは別に、指先で歯ぐきをマッサージするのも、もう数年続けています。
教えてくれたのは、別の歯医者さんに定期検診で通っている知り合いです。
「これなら簡単で続けられるよ」と、何年も続けていると話してくれて、私も聞いたその日から始めました。
道具を使うと、かえって歯ぐきを傷めてしまうこともあるので、指先で軽くなでる程度で十分と教わりました。
お金もかからず、道具もいりません。
やるのは、手指が清潔なときです。
お風呂に入っているときや、洗面台で顔を洗うとき、歯みがきの前でもあとでも、手がきれいならいつでもできます。

しみるのは、歯からのサインなのよ。強く磨くより、やさしく続けるほうが歯ぐきにはうれしいのね
磨き残しが30%台から10%に|電動歯ブラシ+αの3点セット
定期検診の磨き残しチェックでは、染め出しをして「磨き残しが何%あるか」を見てもらえます。
この数字はPCRと呼ばれ、目標は20%以下。30%くらいになると、歯ぐきが腫れやすい状態です。
通い始めたころの私は、30%台の時がありました。
それが今の3点セットにしてから20%台に下がり、最近は10%で落ち着いています。
前回の検診の10%は、通い始めてからの最高記録でした。
残るのは「歯と歯ぐきの境目」と「歯と歯の間」
染め出しを続けていて気づいたのは、歯の表面は、意外と磨き残しが少ないということです。
赤く残るのは、決まって次の3か所でした。
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯と歯の間
- 歯並びが悪くて、歯が重なっているところ
どれも、歯ブラシの毛先が届きにくい場所です。
歯ブラシだけでは、どんなにていねいに磨いても限界があります。
そこを補ってくれるのが、糸ようじとタフトブラシです。
私の朝晩ルーティン
- まずうがい → 大きな食べかすを流します
- 糸ようじ(持ち手つきのフロス) → 鏡を見ながら、歯と歯の間、届く範囲の歯ぐきとの境目の汚れを取ります
- 電動歯ブラシで全体磨き → 力を入れずにやさしく当てるだけ
- 仕上げにタフトブラシ → 歯と歯ぐきの境目や、歯が重なっているところを1本1本ていねいに
※糸を指に巻いて使うタイプのフロスは、私には難しくて断念しました。持ち手つきなら不器用さんでも大丈夫です。
自己流で続けてきた順番でしたが、調べたら理にかなっていました。
フロスを先に使うと、歯と歯の間の歯垢がより減り、歯みがき粉のフッ素も歯の間に残りやすくなります。歯ブラシを先にした場合と比べた試験で、どちらもはっきり差が出ました。
タフトブラシを仕上げに使う方法も、ライオンの歯科衛生研究所がすすめている使い方でした。
※外出先では、電動歯ブラシの音が気になるので普通の歯ブラシを使っています。
仕上げのタフトブラシは「やわらかめ」を
タフトブラシは、毛束がひとつだけの小さな歯ブラシです。「ワンタフトブラシ」とも呼ばれます。
ふつうの歯ブラシの毛先が入りにくい、歯と歯ぐきの境目や、重なっている歯のすき間に、ペンのように当てて使います。
境目を磨くので、歯ぐきが気になる方はやわらかめを選ぶと安心です。
エビス 歯科向 プロフィッツ K10 ワンタフト やわらかめ 3色組
- 歯科医院向けにつくられた、日本製のワンタフトブラシ
- 持ち手にゴムのすべり止めがついていて、ペンを持つように軽く握れる。余計な力が入りにくい
- やわらかめ・3本入り。実売価格の目安:700円前後
家でも染め出して「自分の磨き癖」を知る
歯医者さんで使う染め出し液は、家用にも売っています。
私は、通っている歯医者さんで買って、ときどき家で染め出しています。
続けているうちに、自分の磨き方の癖がわかってきます。
上の歯なのか下の歯なのか、表なのか裏なのか。
毎回同じところが残っていると、歯医者さんで言われる前に自分で気づけるようになりました。
ひとつ困っていたのは、歯医者さんで扱っている染め出し液が少なくて、子ども向けのものしか買えなかったことです。
大人向けのものはないかと、ずっと思っていました。
調べてみると、通販なら歯科医院向けの染め出し液が買えます。
中でも便利だと思ったのが、新しい歯垢と古い歯垢を2色に染め分けるタイプです。
昨日今日の磨き残しは赤紫に、何日も取れずに残っている歯垢は青紫に染まります。
青紫に染まったところが、毎回磨けていない「自分の癖」の場所です。
使い方は、綿棒に数滴しみこませて歯に塗り、水で軽く1〜2回すすぐだけ。すすぎすぎると赤い色が流れてしまうので、軽くで大丈夫です。
色は、そのあといつもどおり歯みがきをすれば落ちます。
Ci ダブルプラークチェッカー(歯垢染色液)50ml
- 歯科医院向けの染め出し液。新しい歯垢は赤紫、古い歯垢は青紫に染め分ける
- キシリトール入りのグレープ味
- 50ml入り。綿棒で数滴ずつ使う。実売価格の目安:1,000円前後

色で見ると、どこが苦手なのか一目でわかるのよ。自分の癖がわかれば、歯みがきはどんどん上手になるわ
電動歯ブラシは「押しつけ防止センサー」つきを選ぶ
そもそも電動歯ブラシって歯医者さん的にどうなの?
手磨きと電動歯ブラシを比べた研究をまとめると、3か月以上使った人は手磨きより歯垢が平均11%、歯ぐきの炎症が6%少ないという結果でした。
ただ、差は決して大きくありません。手でていねいに磨けている人は、それで十分です。
私の場合は、力を入れすぎずに磨けて歯ぐきを傷つけにくい感覚が気に入って、電動歯ブラシを使い続けています。
ゴシゴシこすらなくていいので、歯ぐきにやさしく磨けている実感があります。
動き方は大きく3タイプ
- 音波式:細かい振動と水流で汚れを落とす。歯ぐきへの刺激がやさしめで、市販の電動歯ブラシの主流
- 回転式:丸いブラシが歯を1本ずつ包むように回る。磨いた感がしっかりあるが、当て方によっては刺激が強め
- 超音波式:さらに細かい振動で歯垢をゆるめる。振動が小さいので、手を動かして磨く必要がある。対応製品は少なめ
歯ぐきが気になる50代は「押しつけすぎ」を知らせてくれるものを
知覚過敏のところで書いたとおり、強く磨きすぎると、歯ぐきが下がったり、歯の根元がすり減ったりします。
電動歯ブラシは、押しつけなくても振動で汚れを落とす道具です。
それでも、つい手に力が入ってしまうもの。
そこで、押しつけすぎるとランプや振動で知らせてくれるセンサーがついたものを選ぶと、力の入れすぎに気づけます。
私が使っている電動歯ブラシは、楽天やAmazonでは買えないメーカーのものです。
そこで、今回はこのセンサーがついていて、通販で手に入りやすい音波式を2本選びました。
【音波式・日本メーカー】パナソニック ドルツ EW-DA19
パナソニック 音波振動ハブラシ ドルツ EW-DA19
- ヨコ方向の音波振動で、歯と歯ぐきの間に当てるだけで、歯医者さんがすすめる磨き方(バス法)ができる
- 押しつけ防止センサーと、振動を弱くするソフトモードつき
- 前のモデル(EW-DA18)の後継。置き型の充電台つき・USB充電
- 実売価格の目安:12,000円前後
【音波式・軽さ重視】フィリップス ソニッケアー 3100シリーズ HX3671
フィリップス ソニッケアー 3100シリーズ HX3671
- 押しつけすぎるとランプで知らせる過圧防止センサーつき
- 使い始めは振動を弱めにして、少しずつ慣らしてくれる機能つき。初めての電動歯ブラシにも
- スリムで軽い。USB充電で、満充電から約2週間使える
- 実売価格の目安:7,000〜8,000円台

高いモデルじゃなくても大丈夫。毎日続けられることが、いちばん大事なのよ
まとめ|歯の価値を知って、50代から歯を守る

歯は一生もののパートナーなのよ。今日からのケアが、未来の自分への贈り物になるわ
- 歯科医師に聞いたアンケートでは、歯1本の値打ちは104万円・28本で約2900万円
- 検診は、帰るときに次の予約を入れてしまえば続く
- 50代からは虫歯より歯周病。全身の病気や認知症との関わりも
- しみるのは、歯ぐきが下がって象牙質が出るから。強く磨きすぎない・上下の歯をつけっぱなしにしない
- 磨き残しは「境目・歯の間・重なり」に残る。糸ようじとタフトブラシで補う
- 家で染め出すと、自分の磨き癖がわかる
- 電動歯ブラシは、押しつけ防止センサーつきを選ぶと力の入れすぎに気づける
肌のお手入れと同じように、歯にも時間とお金をかける価値があります。
私のように何年も歯医者さんから遠ざかる前に、まずは定期検診の予約から始めてみませんか。
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