失業認定日 持ち物チェックリストを、体験談とともにまとめました。
実は失業認定日の持ち物は4点だけで大丈夫です。
ただ、その4点の中身がこの数年で入れ替わっています。いまは印鑑を持っていく必要がありません。「印鑑(シャチハタ不可)を忘れずに」と書いてある記事はまだたくさん残っていますが、ハローワークの手続きは2020年12月に押印が原則廃止されました。
この記事では、失業認定日にいま本当に必要な4点と、当日の流れ、行けない日ができたときの連絡のしかたまでまとめます。

初めての認定日は、何を持っていけばいいのか分からなくて、前の日にかばんを開けたり閉めたりしていたのよ。
終わってみれば、持ち物はほんの少しだったわ。
失業認定日 持ち物チェックリスト【4点】
失業認定日に持っていくのは、次の4点です。
- 雇用保険受給資格者証 ← 雇用保険説明会でもらう、顔写真つきのカード。マイナンバーカードで手続きしている人は「受給資格通知」という紙になります
- 失業認定申告書 ← 前回の認定日(初回は説明会)で渡される書類。前日までに記入して持っていきます
- マイナンバーカード ← 写真の提出を省略した人は、これがないと本人確認ができません
- 黒のボールペン ← 窓口で書き足すことがあります
ハローワークの案内でも、認定日に必要なものとして挙げられているのは受給資格者証と失業認定申告書の2点です。マイナンバーカードとボールペンは、この2点を確実に成立させるための持ち物、と考えてください。
いちばん忘れやすいのは「書類」ではなく「記入」のほう
失業認定申告書は、書いた状態で出すのが原則です。
書類そのものを忘れるより、白紙のまま持っていって窓口で書くことになるほうが、実はよくあります。
認定の対象になる期間に何をしたか。求職活動をした日付、相談した窓口の名前、応募した会社名は、あとから思い出そうとしても出てきません。活動したその日のうちに申告書へ書き込んでしまうのがいちばん楽です。50代は記憶より記録、です。
説明会でもらう資料には、その回に必要な持ち物がはっきり書かれています。前の晩にネットで調べる前に、まずその紙を見るのが確実です。
説明会の当日に何をするのかは、失業保険 説明会に行ってきた|流れ・持ち物・注意点まとめ【体験談】にまとめています。
ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」
「印鑑」はもう持ち物に入りません
2020年12月25日から、雇用保険の手続きに出す書類への押印は原則として廃止されました。
失業認定申告書も対象です。いまの様式には、押印欄そのものがありません。
これは、読んでいるみなさんが自分の目で確かめられます。ハローワークのサイトで失業認定申告書の様式を開くと、受給資格者氏名を書く欄の横に「印」の文字がありません。
説明会で配られる「雇用保険失業給付を受けられる皆様へ」の持ち物欄にも、印鑑は載っていません。手元にとってある方は、一度見てみてください。
ただし「訂正印」だけは例外として残っています
押印が原則廃止になったあとも、各種届出の訂正印は「引き続き押印が必要なもの」として残っています。書き間違えた箇所を直すときに求められることがある、ということです。
とはいえ、そのために印鑑を持ち物の1点に数える必要はありません。かばんのポケットに認印を1本入れっぱなしにしておく。それで十分です。
受給資格者証に押される印は、自分の印鑑ではありません
「受給資格者証に印を押してもらう」という言い方を見かけます。私も最初は、自分の印鑑が要るのだと思っていました。
でもこれは、認定した記録や求職活動の記録として、窓口の職員さんが押す印です。自分で印鑑を出す場面ではありません。
福井労働局「雇用保険関係に係る届出への押印が原則不要となります」(PDF)

「印鑑を忘れずに」って書いてある記事が、いまもたくさん残っているのよ。
古い情報のまま読んで、前の晩に慌てなくていいようにね。
マイナンバーカードで手続きすると、受給資格者証は発行されません
2022年10月1日以降に受給資格の決定を受けた人は、マイナンバーカードで失業認定を受ける方式を選べます。
この方式を選ぶと、こう変わります。
- 受給資格者証に貼る顔写真2枚が要らない
- 認定日ごとの受給資格者証の持参が要らない
- 代わりに、手続きのたびに「雇用保険受給資格通知」という紙が渡される(受給資格者証は発行されません)
認定日の窓口では、ハローワークに置いてあるタブレットに4桁のパスワードを入力して本人確認をします。マイナンバーカードを作ったときに設定した、利用者証明用電子証明書のパスワードです。
先に知っておきたい注意点が2つあります
ひとつめ。3回続けてパスワードを間違えるとロックがかかります。
解除するには、住民票のある市区町村の窓口で再設定の手続きが必要です。その日の認定は、その場では終わりません。
「4桁のパスワード、いま言えますか?」認定日の前日までに、一度思い出せるか確かめておく。それだけで防げます。
ふたつめ。マイナンバーカードでの手続きを選ぶと、原則として受給資格者証の方式には戻せません。
どちらにするかは、受給資格の決定を受けるとき、つまりいちばん最初に決めることになります。「あとで変えればいい」が効かない場面です。
写真つきのカードを持っている人は、これまでどおりで大丈夫
マイナンバーカードを持っていない人、この方式を希望しない人は、従来どおり受給資格者証で手続きします。
説明会で顔写真つきのカードを受け取った人は、そのまま認定日ごとに提出すれば大丈夫です。
都道府県労働局・ハローワーク「マイナンバーカードで失業認定手続ができるようになります」(PDF)
失業認定日 当日の流れ
当日はまず、記入した失業認定申告書を窓口に提出しました。担当の方が内容を確認し、認定が済むと、受給資格者証に処理結果を記録してもらって終わりです。
私のときは、待ち時間も含めて30分から1時間ほどで終わりました。身構えていた割には、あっけないくらいでした。
認定日には、次回用の失業認定申告書がその場で渡されます。受け取ったら、その日のうちにかばんの決まった場所へ入れてしまうと、次の認定日まで迷子になりません。
⚠️給付制限の期間中は、その回の基本手当は出ませんが、認定そのものは行われます。「まだお金が出ないから行かなくていい」ではありません。
4点のどれかを忘れたら、どうなる?
- 受給資格者証(受給資格通知)を忘れた … その日は認定が受けられず、後日あらためて行くことになります
- 失業認定申告書を忘れた … 窓口で用紙をもらえることはありますが、記入済みで持参するのが原則です
- マイナンバーカードを忘れた … 写真の提出を省略している人は、本人確認ができません
- 黒のボールペンを忘れた … 窓口に置いてあることが多いので、ここだけは慌てなくて大丈夫です
基本手当は失業の認定を行った日から通常5営業日で振り込まれます。つまり、認定がその日に終わらなければ、振込もそのぶんだけ後ろにずれます。持ち物を確かめるのは、お金の入る日を守ることでもあります。
振込までの日数は失業保険 いつ振り込まれる?|申請から初回支給までの流れ【体験談】で実際の日付とあわせてまとめています。
認定日に行けないときは、その日が来る前に電話する
認定日は自分で選べません。ハローワークが指定した日時に行くのが原則です。
それでも、どうしても行けない日はあります。やむを得ない理由がある場合は、認定日を変えてもらえることがあります。ただし、その事実が分かる証明書類が必要です。
変更が認められる理由として案内されているのは、次のようなものです。
- ハローワークの紹介で求人企業の面接を受けるとき(企業の証明が必要になることがあります)
- 指示された公共職業訓練を受講するとき
- 病気やけがで行けないとき(継続して15日未満。医師の証明が必要です)
- 天災など、自分ではどうにもならない事情があったとき
⚠️逆に、やむを得ない理由がないまま行かなかった場合は「不認定」になり、その期間の基本手当は支給されません。旅行や私用は理由になりません。
いちばん大事なのは、行けないと分かった時点で、その日が来る前に電話することです。当日や翌日に連絡するより、できることがずっと多く残ります。
電話で指示を受けたら、対応してくれた職員さんの名前と、言われた内容をその場でメモしておいてください。あとで話がかみ合わなくなったとき、この1行が効きます。
ハローワーク大阪東「雇用保険(失業等給付)受給に関するQ&A」
次の認定日までにやること(求職活動の実績)
認定日が終わったら、次の認定日までに求職活動をします。原則は、前回の認定日から今回の認定日の前日までに2回以上。
ただし回数には例外があります。
- 初回の認定日までは1回以上でよい
- 給付制限がある人は、待期が明けてから給付制限が終わったあとの最初の認定日の前日までに、給付制限が3か月なら3回以上、2か月なら2回以上
⚠️2025年4月1日以降に自己都合で辞めた人は、給付制限が原則1か月に短くなりました。(5年間に2回以上、正当な理由のない自己都合退職をしている場合などは3か月のままです。)
制度が変わった直後なので、自分に必要な回数は、説明会でもらった資料か窓口で必ず確かめてください。ネットの記事の数字だけで判断すると、足りないまま認定日を迎えることになります。
求職活動の実績になるもの・ならないもの
実績になるもの
- 求人への応募(書類の送付・面接・オンラインでの自主応募)
- ハローワークでの職業相談・職業紹介、職業講習会、求職活動支援セミナー、求人説明会、職場見学会
- 許可・届出のある民間の職業紹介事業者や派遣会社での職業相談・職業紹介
- 個別に相談できる企業説明会
- 再就職に役立つ国家試験・検定などの資格試験を受験すること
資格試験の受験が1回分になることは、あまり知られていません。再就職に向けて勉強している人にとっては、勉強と実績が同じ一日にまとまります。
実績にならないもの
- ハローワークや新聞、インターネットで求人情報を見ただけ
- 知人に紹介を頼んだだけ
- 派遣会社や紹介会社に登録しただけ(希望条件を話し合ったり、具体的な求人を提示されて答えたりすれば実績になります)
それから、数え方でひとつ。1つの求人への応募は、書類選考・筆記試験・面接と進んでも、一連の選考過程であれば「1回」です。3段階受けたから3回分、にはなりません。
職業訓練の申し込みは、その日のうちに1回分になりました
私が認定を受けた日は、職業訓練の申し込みも同じ日に行いました。窓口で相談して書類を提出すると、求職活動1回分として記録してもらえます(次回の認定分として)。
認定日は、書類を出して帰るだけの日ではなく、次の1回分をその場で作れる日でもあります。せっかく窓口まで行っているのですから、相談まで済ませて帰るほうが身軽です。
⚠️なお、訓練の選考試験そのものが実績に数えられるかどうかは、上の一覧に項目として挙がっていません。数えるつもりでいると足りなくなることがあるので、窓口で確かめてください。
訓練に申し込んだあと失業保険がどうなるかは、職業訓練 失業保険はどうなる?ハローワークで相談してわかった制度と注意点【体験談】にまとめています。
東京労働局「失業の認定における求職活動実績となるもの」(PDF)

認定日は、行って書類を出したら終わり、じゃなかったのよ。
相談まで済ませると、次の1回分がその場でついてくるのね。
まとめ
失業認定日 持ち物は、この4点だけです。
- 雇用保険受給資格者証(マイナンバーカードで手続きした人は受給資格通知)
- 失業認定申告書(前日までに記入したもの)
- マイナンバーカード
- 黒のボールペン
そして印鑑はもう要りません。前の晩に引き出しを探す時間は、まるごと要らなくなりました。
当日いちばん大事なのは、持ち物より申告書を「書いた状態」で持っていくこと。活動したその日に書き込んでおけば、認定日の朝に思い出そうとしなくて済みます。
そして、行けない日ができたらその日が来る前に電話する。これだけ守れば、失業認定日はそんなに構えなくて大丈夫です。

調べてから行くと、当日そんなに緊張しないものね。
これから行かれる方の、かばんの中身がひとつ減ったらうれしいわ。
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