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「アミノ酸配合」と書かれた化粧水は本当にたくさんあって、どれを選べばいいのか分からなくなりますよね。
アミノ酸化粧水 おすすめとして紹介されているものを見ても、値段は1,000円から1万円までばらばら。何がそんなに違うのか、パッケージだけでは分かりません。
見分けるところは、実はひとつだけです。全成分表示。ここを見る習慣がつくと、化粧水選びは驚くほどラクになります。
この記事では、成分表示の見方と、そこから選んだ3本を価格帯別に紹介します。

アミノ酸配合の化粧水、たくさんあって迷いますよね。見るところはひとつだけなんですよ。パッケージの裏の、全成分表示です
50代の肌にアミノ酸化粧水が向いている理由
先に、あまり書かれていない前提の話をさせてください。ここが分かると、化粧水の選び方が変わります。
どんなに高い化粧水でも、届くのは角質層まで
肌には外からの異物も、水分も油分も通さないバリア機能があります。これは肌が生きるために備えている仕組みで、化粧品だけがすり抜けられるということはありません。
つまり、1万円の化粧水でも1,000円の化粧水でも、うるおいが届く場所は同じ。肌のいちばん外側にある角質層までです。
「じゃあ安いもので十分では?」と思いますよね。私も美容の仕事をしていた時、お客さまから何度も聞かれました。
それでも角質層を潤しておく意味がある
角質層は、役目を終えた細胞が積み重なってできています。言ってしまえば死んだ細胞の層です。
でもこの層が、よろい・かぶとのように肌を守っているのです。ここが乾いてスカスカになると、肌を守る力そのものが落ちます。乾燥がさらに進む、ヒリヒリする、赤みが出る——季節の変わり目に肌が荒れやすいのは、この層が弱っているときです。
だから、奥まで届かなくていいのです。外側のよろいを潤しておくことに意味がある。 私が成分にこだわった化粧水をおすすめするのは、この一点のためです。
そのよろいを潤しているのがアミノ酸
角質層の水分をつなぎとめている物質を、天然保湿因子(NMF)と呼びます。そのNMFの主成分が、アミノ酸です。
もともと肌が自分で持っている物質なので、刺激になりにくいのも特徴。乾燥肌の方や、あれこれ試して疲れてしまった方が戻ってきやすい成分です。

奥まで届かせるための化粧水じゃなくて、外側のよろいを潤しておくための化粧水。そう考えると選び方が変わりますね
選ぶ前に、全成分表示のここを見る
ここからが本題です。売り場でも通販でも、この見方はそのまま使えます。
「アミノ酸」という言葉は成分表示に出てこない
全成分表示は、配合量の多い順に書く決まりになっています。ただ、探しても「アミノ酸」という言葉は見つかりません。アミノ酸は種類ごとの名前で書かれているからです。
覚えるのは、この7つくらいで十分です。
- セリン・グリシン・アラニン — 天然保湿因子の主成分になっているアミノ酸
- グルタミン酸・プロリン・バリン — 角質層のうるおいを支えるアミノ酸
- アルギニン — 肌のコンディションを整えるアミノ酸
この名前が成分表示の前のほうに並んでいれば、アミノ酸がしっかり入っているサインです。逆に、いちばん最後のほうにひとつだけ、というものもあります。同じ「アミノ酸配合」でも中身はまったく違います。
アミノ酸の入り方には2通りある
ここが、値段の差を読み解くカギです。アミノ酸化粧水には、実は入り方が2種類あります。
①アミノ酸の名前が並ぶタイプ
セリン、グリシン、アラニン……と、成分名がずらりと続くタイプ。どのアミノ酸が何番目に入っているかが、成分表示を見るだけで確かめられます。売り場でパッケージの裏を見て判断できるのは、こちらです。
②発酵液でまとめて入るタイプ
コメ発酵液や日本酒(米発酵液)など、発酵させたものを配合するタイプ。発酵の過程でアミノ酸がたくさん生まれるので、成分表示には「コメ発酵液」の一言しか出てきません。中に何種類のアミノ酸が、どれだけ入っているかは、メーカーの説明を読まないと分かりません。
どちらが良いという話ではありません。ただ、②は「メーカーを信じて買う」買い方になるということは知っておいてください。だから私は、②を選ぶときほど、成分の情報をきちんと公開しているメーカーかどうかを見ます。

成分表示に「コメ発酵液」しか書いてなくても、アミノ酸が入っていないわけじゃないのね
アミノ酸化粧水 おすすめ3選【価格帯別】
上の見方で選んだ3本です。アミノ酸をしっかり入れようとすると、どうしても値段は上がります。 そこは正直にお伝えしたうえで、3つの価格帯から選べるようにしました。
【1,000円前後・500mL】菊正宗 日本酒の化粧水 高保湿
たっぷり使いたい方に、いちばん現実的な1本です。
360年以上続く老舗の酒蔵、菊正宗が作っている化粧水。全成分表示は水、グリセリン、BG、コメ発酵液と続き、そのあとにグルタミン酸・アルギニン・ロイシンとアミノ酸の名前が並びます。先ほどの①と②の両方の性格を持っているタイプです。
さらにセラミド3・セラミド6Ⅱも入っています。500mLで1,000円前後という価格で、ここまで入っているものは多くありません。
この1本を選ぶ理由:量を気にせず使えること。化粧水は、少量をちびちび使うより、たっぷり重ねたほうが差が出ます。手のひらにあふれるくらい出しても惜しくない値段、というのは立派な選ぶ理由になります。
【約2,000円・150mL】ミノン アミノモイスト モイストチャージ ローション I しっとりタイプ
成分表示でアミノ酸を確かめたい方に、いちばん分かりやすい1本です。
第一三共ヘルスケアという製薬会社の化粧水で、全成分表示がこうなっています。
水、グリセリン、BG、プロパンジオール、バリン、トレオニン、セリン、ロイシン、プロリン、ヒスチジン、グリシン、アラニン、アルギニン、(以下略)
5番目から13番目まで、9つ続けてアミノ酸の名前が並んでいます。これが「アミノ酸がしっかり入っている」ということです。売り場でパッケージの裏を見れば、そのまま確かめられます。
無香料・無着色、アルコール(エタノール)無添加、パラベンフリー。敏感肌の方が試しやすい設計です。
この1本を選ぶ理由:この記事の見方が正しいかどうかを、自分の目で確かめられること。ドラッグストアで裏面を見比べるとき、最初の1本の基準になります。
【6,160円・120mL】アミノリセ ナチュラル モイスト ローション
先ほどの②、発酵液タイプの代表格です。
作っているのは、1625年創業の金沢の酒蔵・福光屋。全成分表示は水のつぎにコメ発酵液が来ます。2番目です。お米を麹・酵母・乳酸菌で約40日間発酵させ、半年以上寝かせて作る独自のコメ発酵液で、20種類以上のアミノ酸を含むとメーカーが公開しています。
菊正宗と同じ「お米・発酵」の系統でありながら、価格は6倍以上。その差は、発酵と熟成にかけている時間と手間についていると考えると納得しやすいと思います。
この1本を選ぶ理由:お米由来のケアが自分に合うと分かっている方が、一段上げてみるとき。いきなりここから始めるのはおすすめしません。

同じお米なのに1,000円と6,160円。この差が何なのか分かると、選ぶのが少し楽しくなりますね
買う前に確かめておきたい3つのこと
その値段は「何に」ついているのか
高い化粧水が悪いわけではありません。ただ、値段の差が「肌の奥まで届くこと」についていることはない、というのは先にお伝えした通りです。
差がついているのは、成分の種類や質、原料にかけた時間、容器、そして広告費。自分が何にお金を払うのか分かって買えば、高くても納得できますし、安くても引け目を感じることはありません。
ケチらずに使い切れる量かどうか
化粧水は、使う量で結果が変わります。 これは美容の仕事をしていた時にいちばん実感したことです。
小さいボトルを大事に使うより、たっぷり使えるものを惜しみなく重ねたほうがいい。もったいなくて少量ずつになってしまいそうなら、価格を一段下げるほうが結果は良くなります。
つけ方そのものについては、化粧水 つけ方を見直したら肌が変わった|基本3ステップと正しい使い方で詳しくまとめています。順番や重ね方が気になる方は、そちらもあわせてどうぞ。
季節の変わり目こそ、荒れる前に潤しておく
いまのような季節の変わり目は、肌がとくに不安定になる時期です。これまで何ともなかった化粧品を、いつも通り使っているだけなのに、ヒリヒリしたり赤みが出たりする。そういうことが起こります。
だからこそ、荒れてから慌てて何かを足すのではなく、調子のいいうちから角質層を潤しておく。 50代のスキンケアは、この順番がとても大事です。よろいを厚くしておけば、ゆらぐ時期が来ても揺れ幅が小さくて済みます。
成分にこだわった化粧水を使うのは、肌の調子が悪くなってからではなく、何ともないうちから。 これが、いちばん効く使い方だと思っています。
そのうえで、新しい化粧水に変えてヒリヒリする・赤みが出る・かゆみが出るといったことが続くときは、もったいなくても使うのをやめて、皮膚科で相談してください。「そのうち慣れる」ということはありません。
まとめ
アミノ酸化粧水 おすすめを選ぶときに見るのは、この3つだけです。
- 全成分表示の前のほうに、セリン・グリシン・アラニンなどのアミノ酸の名前が並んでいるか
- 発酵液タイプなら、成分の情報を公開しているメーカーか
- もったいながらずに、たっぷり使い切れる値段か
化粧水は肌の奥までは届きません。届くのは、いちばん外側の角質層まで。それでも、そのよろいを潤しておくかどうかで、肌の調子はまったく変わってきます。
高いものを我慢して少しずつ使うより、納得して選んだ1本をたっぷり使う。しかも、荒れてからではなく、調子のいいうちから。それが、50代の肌にはいちばん効く気がしています。

売り場で裏面を見るのが、ちょっと楽しみになってきました
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