SPF30でPA++++の日焼け止めが少ない理由|おすすめを調べていて気づいたこと

日焼け止めのボトルと成分表を確認しているイメージ 美容・暮らし
めぐ
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ねえゆるカメ、SPF30でPA++++の日焼け止めって、すごく少なくない?おすすめを探しても、なかなか見つからなくて…。

ゆるカメ
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実はわたしも、おすすめ日焼け止めを調べていて同じことに気づいたんです。気のせいじゃなくて、SPF30×PA++++って市場にほとんど存在しない”レアな組み合わせ”なんですよ。

今日はその理由をまとめてみましたので、よかったらいっしょに見ていきましょう。

SPF30でPA++++が少ない理由の前に──SPFとPAの違いをおさらい

日焼け止めの数値には、2種類の意味があります。

  • SPF…紫外線B波(UVB)への防御力。肌の赤みや日焼けを防ぐ指標。
  • PA…紫外線A波(UVA)への防御力。+〜++++の4段階で表示。シワ・たるみなど光老化に関係する。

PA++++はPAの最高値で、「UVAへの防御力が非常に高い」ことを意味します。乾燥肌・敏感肌のケアをしっかりしながらも光老化を防ぎたいなら、PA++++は心強い指標です。

成分表示を見れば、タイプがわかる

日焼け止めには3つの処方タイプがあり、パッケージ裏の成分表示を見るとどのタイプかわかります。

  • ノンケミカル(散乱剤のみ):「酸化亜鉛」「酸化チタン」→ 肌に優しいが白浮き・重さが出やすい
  • ケミカル(吸収剤のみ):「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(オクチノキサート)」「オキシベンゾン」「ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル(DHHB)」など → 軽い使い心地だが肌刺激が出る場合も
  • ハイブリッド:散乱剤と吸収剤の両方を配合 → 使い心地と防御力のバランスを取ったタイプ
ゆるカメ
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成分表の中に「酸化亜鉛」「酸化チタン」しかなければノンケミカル。ケミカル成分の名前(長いカタカナ)が混ざっていたらハイブリッドです。慣れると成分表がすらすら読めるようになりますよ。

SPF30でPA++++の日焼け止めが少ない5つの理由

① SPFを高めると、UV吸収剤(ケミカル)の量が増える

SPFの数値を上げるには、紫外線B波(UVB)をカットするUV吸収剤をたくさん配合する必要があります。ところが、UV吸収剤を増やすほど肌への負担が気になりやすくなります。

そのため「SPFを高くしたいなら配合量を増やす」「でも配合量を抑えたいなら配合をシンプルに」というジレンマが生じます。

ゆるカメ
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SPFが高い製品ほど、成分の量も多くなりやすいんです。だからこそ、SPF30という”ほどよい数値”でまとめた製品のほうが、肌への負担を抑えやすいという面もあります。

② PA++++を達成するには、UV-Aカット成分が必要

PA++++(UVA最高値)を実現するには、UVA波をしっかりカットできる成分が欠かせません。代表的なのは酸化亜鉛(ノンケミカル成分)です。

ただし、酸化亜鉛はテクスチャーが重くなりやすく、配合量が多いと白浮きしやすい成分でもあります。そのため「PA++++にしながら軽い使い心地を保つ」のは処方の難しさがあります。

③ 「SPF50+、PA++++」が市場の主流になっている

現在の日焼け止め市場では、SPF50+・PA++++の高機能品が主流です。これは「とにかく強力に紫外線をカットしたい」というニーズが高まったこと、また高SPFのほうがマーケティングしやすいことが背景にあります。

その結果、SPF30という”日常使いに十分な数値”でPA++++を達成した製品は、メーカー側が積極的に開発しにくい状況になっています。

④ ノンケミカル処方はSPF50+を出しにくい

敏感肌向けのノンケミカル(紫外線散乱剤のみ)処方は、酸化亜鉛や酸化チタンに頼るためSPFをSPF50+まで高めることが技術的に難しいとされています。

そのためノンケミカル処方の製品は、SPF30〜35前後が多い傾向があります。しかしPA値との組み合わせでいうと、PA+++止まりの製品が多く、PA++++まで届く製品は少数派です。

ゆるカメ
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ノンケミカルでSPF30、さらにPA++++まで達成した製品は「処方上の難易度が高い」こともあって、市場にほとんど存在しないんです。

ノンケミカルでSPF30×PA++++という希少な条件に近い商品(エメド UVカットクリーム)については、こちらの記事でご紹介しています。→ 日焼け止めには3つのタイプがある|白浮き・乾燥・使い心地の違いと選び方

⑤ ハイブリッド処方では、さらにバランス調整が必要になる

ハイブリッド処方はノンケミカルとケミカルを組み合わせることで、使い心地と防御力のバランスをとります。ただし成分の種類が増えるぶん、処方設計が複雑になります。

「SPFとPA両方の数値を満たしながら、肌への負担も抑え、テクスチャーも整える」という調整が一度に求められるため、ハイブリッドでSPF30×PA++++という組み合わせは特に実現が難しく、市場での存在が非常に限られています。

ゆるカメ
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ノンケミカル・ケミカル単体でも少ないSPF30×PA++++が、さらにハイブリッドとなるとほぼ見当たらないのはそのためです。SPF30以外なら探せばハイブリッドのPA++++製品はありますが、SPF30という条件が加わると一気に選択肢が絞られてしまいます。

ハイブリッドでSPF30×PA++++に近い商品(モイスティーヌ)についても、こちらの記事でご紹介しています。→ 日焼け止めには3つのタイプがある|白浮き・乾燥・使い心地の違いと選び方

実は”市場の構造”も関係している

SPF30×PA++++が少ない背景には、処方の難しさだけでなく市場の力学も関係しています。

  • 消費者は「SPFが高い=効果が高い」と感じやすく、SPF50+のほうが売れやすい
  • メーカーは開発コストを考えると、需要の多いSPF50+ラインに集中しやすい
  • その結果、SPF30×PA++++という”ニッチな組み合わせ”は開発・発売される機会が少ない
  • 結果として「探してもなかなか見つからない」という状況が生まれている

日常の外出(通勤・買い物・散歩)であれば、SPF30でも十分な防御力があると言われています。PA++++でしっかりUVAも防ぎたいという視点は、長期的な肌ケアとして理にかなっているのですが、その組み合わせを選ぼうとすると、選択肢が少ないというのが現状です。

まとめ

ゆるカメ
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SPF30×PA++++の日焼け止めが少ない主な理由をまとめると、こうなります。

① UV吸収剤の量とSPFはセット

② PA++++達成には専用成分が必要

③ 市場はSPF50+主流

④ ノンケミカルはSPFを高めにくい

⑤ ハイブリッドはさらに処方が複雑

「探しても見つからない」のは気のせいではなく、処方と市場の両方の事情がからんでいたんですね。50代の日常使いにはSPF30でも十分ですので、PA++++を優先して選ぶのも立派な選択です。

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