職業訓練 就職活動の進め方|修了前に内定した6つのステップ【体験談】

職業訓練 就職活動 6つのステップ 職業訓練

※この記事は体験談です。制度の内容は、2026年9月時点で確かめたものです。

職業訓練に通いながらの就職活動は、何から始めればいいのか、訓練校はどこまで助けてくれるのか、わかりにくいですよね。

職業訓練 就職活動は、訓練校の就職担当の方に頼りながら進められました。

私は今、IT経理科(簿記・給与計算・FP・Word・Excel・Webクリエイターの6つを学ぶコース)に通っています。10月末に修了し、11月2日から働くことが決まりました。

求人を見つけてから面接の日が決まるまで、わずか数日でした。そのほとんどの場面で、担当の方が間に立ってくださいました。

この記事では、求人を見つけてから内定をいただくまでを、6つのステップに分けて順番にまとめます。あわせて、勤務時間を「週20時間」に決めた理由も書きます。

職業訓練に申し込んでから通い始めるまでの流れは、こちらの記事にまとめています。

職業訓練 流れと決定後にやること|失業保険・給付金の仕組みを体験談で解説

ゆるカメ
ゆるカメ

訓練に通いながらの就職活動、一人で全部やるわけじゃないのね。順番に見ていきましょう

職業訓練中の就職活動は、月1回の「就職支援の日」から始まった

私の訓練校では、月に1回、1日かけて就職に向けた授業をする日があります。

履歴書や職務経歴書の書き方、面接の心構え、入退室のしかたなどを、少しずつ教わっていきます。書類は、授業で作り方を教わってから実際に作っていく流れでした。

求人を探し始めたきっかけも、この就職支援の日でした。

その日の午前は、面接で聞かれそうな質問への答えを紙に書き出す作業でした。私はお昼前に書き終えてしまい、午後も同じ作業が続くと聞いて、「書き終わった人はどうしたらいいですか」と尋ねました。

すると、「求人を見ておいてください」とのこと。それで、その場でハローワークのサイトを開いて、求人を探し始めました。

就職活動は、特別な日を決めなくても、授業の空き時間から始められました。

ゆるカメ
ゆるカメ

書き終わったらどうしますか、の一言が始まりだったのね。聞いてみるものだわ

職業訓練 就職活動の6つのステップ【体験談】

ここからは、求人を見つけてから内定をいただくまでの流れです。

  1. 求人を探す(家から近い町で絞り込む)
  2. 気になる求人を、担当の方にメールで伝える
  3. 担当の方が求人を絞り、会社に確認してくださる
  4. ハローワークで紹介状をもらい、面接の日を自分で決める
  5. 書類を仕上げ、訓練を早退して面接へ
  6. 適性検査を受け、正式な採用の連絡を待つ

ステップ1:求人を探す|まずは家から近い町で絞り込んだ

求人は、ハローワークインターネットサービスで探しました。

私がいちばん大事にしたのは、通勤の距離が短いことです。そこで、まず家から近い町を選んで絞り込みました。

その中で気になった求人が3件ありました。それぞれの求人番号を書き出しておきました。

求人番号を控えておくと、担当の方やハローワークに伝えるときに話が早く進みます。

ハローワークインターネットサービス「求人情報検索」

ステップ2:気になる求人を、担当の方にメールで伝える

その日の授業が終わってから、訓練校の就職担当の方に「気になる求人があるので、メールさせてください」と一言お伝えしました。そして、その日のうちにメールを送りました。

メールに書いたのは、次の4つです。

  • 求人番号
  • 会社名
  • 仕事の内容
  • 確かめてほしいこと……私の場合は「勤務時間がはっきりしない」ことと、「訓練を修了してから、11月に入社できるか」

「確かめてほしいこと」まで書いておくと、担当の方がそのまま会社に聞いてくださいます。

ステップ3:担当の方が求人を絞り、会社に確認してくださる

担当の方は、翌日にはすぐ動いてくださいました。そして3件のうち2件は、「やめておいたほうがいい」という判断でした。

1件目は、求人票に雇用保険の記載がなかったからです。

担当の方からは、こう教わりました。職業訓練は、雇用保険(失業保険)を使って受講している。だから就職するときも、雇用保険にきちんと入れる働き方がすすめられている。そして雇用保険に入るには、週20時間以上働くことが条件になる、ということでした。

もう1件は、雇用保険などのルールがきちんと整っている会社かどうか、という点でおすすめされませんでした。過去に、就職したあとで手続きのトラブルになった方がいたそうです。

残った1件について、「確認の電話を入れてみていいですか」と聞かれたので、お願いしました。

電話の結果は、こうでした。

  • 11月1日以降の入社で待っていただける
  • 働く時間も相談に乗っていただける

さらに、会社から「どんなことを学んでいる方ですか」と聞かれたとき、担当の方はWordやExcel、Webデザインなど、仕事に関係しそうなことを一つずつ伝えてくださったそうです。

「Canva(デザインを作るアプリ)はどうですか」と聞かれたときも、「基本的な操作はできますよ」と伝えてくださいました。私は前の職場でCanvaを使ってチラシを作っていましたし、訓練の授業でも少し触りました。それを覚えていてくださったのだと思います。

そして、「面接に来てください」というお返事をいただきました。

自分からは聞きにくい入社時期や勤務時間を、担当の方が代わりに確かめてくださったのが、いちばん心強かったことです。

ゆるカメ
ゆるカメ

求人票に雇用保険の記載があるかどうか。応募する前に、自分でも見ておきたいところね

ステップ4:ハローワークで紹介状をもらい、面接の日を自分で決める

担当の方からは、「今日のうちに、訓練校からいちばん近いハローワークで紹介状を出してもらってください」と言われました。それで、その日の帰りにハローワークへ寄りました。

窓口で、ハローワークの方が会社に電話をしてくださいました。私もその場にいました。

会社の人事の方からは、「面接の日は、ご本人から直接連絡をください」とのことでした。そこでハローワークを出てすぐ、自分で会社に電話をして、面接の日を1週間後に決めました。

紹介状は、面接の日に会社へ持っていきます。私も面接の日に持参して、会社にお渡ししました。

ステップ5:書類を仕上げ、訓練を早退して面接へ

面接までの1週間で、途中まで作っていた履歴書と職務経歴書を仕上げました。担当の方に見ていただき、アドバイスどおりに直しました。

私が受けた会社は書類選考がなく、面接の日に書類を持参する形でした。

書類選考がある会社なら、履歴書や職務経歴書をメールに添付して送ることになります。そのため私の訓練校では、授業の中で「就職活動用のメールアドレスを1つ作っておく」ように教わりました。クラスのみんなで一緒に、その場でGmailのアドレスを作りました。無料で、すぐに作れます。

アドレスは、自分のフルネームにするように、とのことでした。たとえば「yamada.hanako」のような形です。受け取る会社の側から見て、誰からのメールなのかが一目で分かるからです。私は書類を持参したので、このアドレスで履歴書を送ることはありませんでしたが、履歴書に書いて、会社からの連絡を受け取るのに使いました。

就職活動用に、名前の分かるメールアドレスを用意しておくのも、準備の一つだと思います。用途ごとにメールアドレスを分けておくと、なりすましのメールにも気づきやすくなります。そのことは、フィッシング詐欺 見分け方の基本|情報漏えいの「おわび」メールも、リンクは踏まず公式で確認の記事にも書いています。

面接は平日の午後だったので、訓練の授業を2時間早退して向かいました。

私の訓練校では、欠席や遅刻、早退をするときには届けを出し、あわせて証明書をつけるルールになっています。面接で早退したときは、面接先の会社で書類に社印を押していただきました。面接に行く前に、訓練校で書類を受け取っておくと慌てません。

面接で実際に聞かれたことや、やっておいてよかった準備は、こちらの記事にまとめています。

50代 再就職の面接|練習した質問は出ずに内定。役立った5つの準備

ステップ6:適性検査を受け、正式な採用の連絡を待つ

面接では、その場で「ぜひ来ていただきたい」と言っていただきました。

面接は金曜の午後で、翌日から訓練校は連休でした。間が空いてしまうので、就職担当の方には、教えていただいていた業務用のLINEで報告しました。すぐにお返事が来て、とても喜んでくださいました。

報告は、間を空けずにその日のうちにするのが安心です。

面接のあとには、メールで届く適性検査がありました。性格についての質問が2種類と、電卓を使って解く問題が1種類です。

性格の質問は時間制限がなく、言い方を変えた似た質問が何度も出てきました。いちばん大変だったのは電卓を使う問題で、制限時間は30分。1問ずつ悩みながら解いていたら、30問のうち19問までしか進めませんでした。時間が決まっていると、焦るほどわからなくなります。正直、面接で「ぜひ」と言っていただいていなかったら、ダメだっただろうなと思うくらいの出来でした。

時間制限のある検査は、わからない問題を飛ばしてよいかを、始める前の説明画面で確かめておくと慌てません。

適性検査を受けてから10日たっても、会社からの連絡はありませんでした。

訓練校の担当の方に相談すると、「10日もたっているから、直接会社に電話してもいいと思いますよ」とのこと。私は念のため、紹介状を出してくださったハローワークに電話して、状況を伝えました。すると「こちらから確認してみましょうか」と言っていただき、会社に問い合わせてくださいました。

会社は、適性検査の結果をまだ確認できていなかったそうです。ハローワークから電話していただいた翌日、会社から私に電話があり、11月2日からの採用が決まりました。

返事が来なくて困ったときは、紹介状を出してくれたハローワークにも相談できます。

会社は採用の連絡をメールで送ってくださっていたのですが、私のところには届いていませんでした。じつは適性検査のときにも、履歴書に書いたメールアドレスの大文字と小文字が取り違えられて、メールが届かなかったことがあります。メールの行き違いは、思っているより起こります。

連絡が来ないまま日にちがたつときは、待ちすぎずに早めに確認の連絡をすると安心です。

そこで電話で別のメールアドレスを伝えて、採用通知書などの書類を送り直していただくことにしました。初日の時間・持ち物・服装・当日の流れは、その電話で説明していただきました。

ところが、送り直していただいたメールも届きませんでした。迷惑メールのフォルダにも入っていませんでした。ほかのメールはふだんどおり届いていて、原因は分かりません。そこで会社に電話をして、書類は帰り道に直接受け取りに行くことにしました。

メールが届かないときは、待ち続けずに電話で伝えて、受け取り方を変えていただいてかまいません。手渡しや郵送など、会社も別の方法を考えてくださいます。

ハローワークから会社の返事を聞いたときも、採用が決まったときも、訓練校の担当の方にLINEで報告しました。

内定のあと、ハローワークに出す書類があるかも訓練校に確かめました。私の場合は、ありませんでした。

失業保険を受け取っている期間のうちに働き始める人は、就職日の前日までにハローワークで失業の認定を受け、採用証明書を出す流れになります。私は訓練の修了と同時に失業保険の支給も終わり、入社はそのあとです。訓練の終わりと入社日が近い人は、担当の方に確かめておくと安心です。

出典:雇用保険(失業給付)Q&A|ハローワーク渋谷(東京労働局)

ゆるカメ
ゆるカメ

返事を待つ10日間は長かったわね。訓練校にもハローワークにも頼れたから、一人で抱えずにすんだのね

勤務時間を「週20時間」に決めた理由|雇用保険と扶養

面接では、勤務時間の希望を聞かれました。募集は「決められた時間帯の中で、1日5時間以上」という形だったので、私は1日5時間・週4日を希望しました。

週20時間にしたのには、2つの理由があります。

  • 雇用保険に入れる……雇用保険は、週20時間以上働き、31日以上続けて雇われる見込みがあれば、パートでも入る決まりです
  • 夫の扶養の範囲に収まる……健康保険の扶養は、年収130万円未満が目安です

週20時間は、雇用保険に入れて、扶養の範囲にも収まる、ちょうどよい線でした。

一つ気をつけたいのは、週20時間は、勤め先によっては社会保険(健康保険・厚生年金)に入る線でもあることです。今は、勤め先の従業員が51人以上なら、パートでも週20時間以上で社会保険に入ります。そうなると、年収が130万円より少なくても、扶養からは外れます。

この「51人以上」という線は、2027年10月から少しずつ下がり、2035年10月には人数の条件がなくなる予定です。また、月8.8万円以上という賃金の条件も、2026年10月になくなる予定です。

私の勤め先は、今の基準よりずっと人数の少ない会社なので、今のところ対象にはならない見込みです。

もう一つ、雇用保険のほうも、2028年10月からは週10時間以上で入れるようになる予定です。

また、2026年4月からは、扶養に入れるかどうかを、労働条件通知書などに書かれた時給と時間から見込んだ年収で判断するようになりました。入社のときにもらう労働条件通知書は、扶養の手続きでも使うので、大切にしまっておきましょう。

扶養の基準や社会保険の対象になるかどうかは、勤め先の人数やご家族の健康保険によって変わります。詳しくは、勤め先や、ご家族の勤め先の担当の方に確かめてください。

ゆるカメ
ゆるカメ

週20時間には、雇用保険の線と社会保険の線が重なっているのね。勤め先の人数も見ておきたいわ

求人は、条件を少しゆるめて探してもいい

就職活動をしてみて感じたのは、今までの仕事の経験だけで求人を探すと、選べる範囲が狭くなりがちだということです。

実務の経験がなくても、訓練で学んだことや取った資格が活かせそうな仕事に挑戦してみるのは、悪くないと思いました。

気になる求人がなかなか見つからないときは、仕事の種類の絞り込みを少しゆるめてみるのも一つの方法です。

私も、応募を決めた時点では「家から近い」「時間が合う」というくらいの理由でした。会社の魅力に気づいたのは、面接の準備でホームページを読んでからです。応募してから好きになる会社もある、というのは意外な発見でした。

訓練中に受けた検定については、こちらの記事にまとめています。

サーティファイ資格 50代に意味ある?受けてわかった3つの価値

Excel検定2級 Macしかなくても82%合格|家でやった5つの工夫

まとめ

職業訓練 就職活動を、修了前の内定まで進めてみてわかったことです。

  • 私の訓練校には月1回の就職支援の日があり、求人探しは授業の空き時間から始まった
  • 求人は家から近い町で絞り込み、求人番号を控えた
  • 担当の方には、求人番号・会社名・仕事の内容・確かめてほしいことをメールで伝えた
  • 担当の方は、雇用保険の記載がない求人は外すようにすすめてくださった
  • 入社時期や勤務時間を、担当の方が代わりに会社へ確かめてくださった
  • 紹介状はハローワークで。面接の日は自分で会社に電話して決めた
  • 訓練を早退して面接に行くときは、届けと証明(私の訓練校では会社の社印)が必要だった
  • 面接のあとに適性検査。返事が来ないときは、紹介状を出したハローワークが会社に確かめてくださった
  • 勤務時間は週20時間。雇用保険に入れて、扶養の範囲にも収まる。ただし勤め先の人数によっては社会保険の線にもなる

訓練に通っている間は、就職担当の方という心強い味方がいます。一人で求人票とにらめっこせず、どんどん頼ってみてください。

ゆるカメ
ゆるカメ

訓練で学んだことも、担当の方の助けも、ぜんぶ就職につながっていくのね。11月からの新しい毎日が楽しみだわ

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