「何か趣味でも始めたら?」と言われても、何をしたいのか自分でも分からない。
50代 趣味の悩みは、「趣味がない」ことより「探し方が分からない」ことのほうが大きいのかもしれません。おすすめリストを眺めても、心が動かないんですよね。
この記事では、リストの前にやってみてほしい「昔好きだったことに戻る」見つけ方を、3つの質問にしてご紹介します。50代からの趣味選びの目安も合わせてまとめました🐢
「50代で趣味がない」は珍しくない。探すほど見つからない理由
「趣味は何ですか?」と聞かれて言葉に詰まる。そんな50代は、決して少数派ではありません。
子育てや仕事に追われた数十年、自分の楽しみは後回しが当たり前でした。いざ時間ができても、何をしたいのか分からなくなっているのは、むしろ自然なことです。
しかも50代は、体力の変化や更年期の影響が重なる時期。「前ほど楽しいと感じにくい」という声も少なくありません。若い頃と同じ熱量で新しいことに飛び込めなくても、それはあなたのせいではないんですね。
ここでひとつ、お伝えしたいことがあります。
「趣味を見つけなきゃ」と焦って探すほど、趣味は見つかりにくいものです。おすすめリストを何度眺めてもピンとこないのは、リストが悪いのでも、あなたの感受性が鈍ったのでもなく、探す場所が「外」だからかもしれません。

趣味くらいないと、って焦っていたけど、みんな同じだったのね。ちょっと肩の力が抜けたわ
50代 趣味の見つけ方。まず「昔好きだったこと」に戻ってみる
50代の趣味探しでいちばんの近道は、新しいものを探すことではなく、「昔好きだったことに戻る」ことだとよく言われます。
新しい趣味はゼロからのスタートですが、昔好きだったことには「好きだった記憶」という貯金があります。ゼロから探すより、一度好きだったものに戻るほうが、心が動く確率はずっと高いのです。
思い出すために、3つの質問を自分にしてみてください。頭の中で考えるより、紙に書き出すのがおすすめです。
- 子どもの頃、時間を忘れてやっていたことは?(絵を描く・本を読む・虫とり・ピアノ・編みもの…)
- 独身時代や新婚の頃、お金と時間を使っていたことは?(映画・旅行・手芸・音楽…)
- 「いつかやりたい」と思ったまま、やらずにきたことは?(習字・楽器・山歩き…)
書き出すときのコツは、「今できるかどうか」をいったん考えないことです。
「体力的にもう無理」「道具がない」と現実的な判断を挟むと、思い出す前に手が止まってしまいます。まずは思いつくままに、5つでも10でも書き出してみてください。選ぶのは書き終えてからで間に合います。
そして大事なのは、当時と同じレベルを目指さないこと。ピアノを習っていた人が、いきなり昔の曲を弾ける必要はありません。「好きだった気持ちに戻る」だけでよくて、腕前まで戻る必要はないんですね。

子どもの頃、雨の日にずっと塗り絵をしていたのを思い出したわ。そういえば絵を見るのは今も好きなのよね
新しく始めるなら。50代の趣味選び、3つの目安
「昔好きだったことが思い当たらない」「新しいことも見てみたい」という方は、次の3つの目安で選ぶと続きやすくなります。
お金をかけずに小さく始める
最初から道具一式・月謝・ウェアを揃えると、やめたくなったときに「もったいない」が足かせになります。まずは100円ショップの道具や無料の動画で「お試し」から。続いたら少しずつ道具を良くしていくほうが、結果的に無駄がありません。
お金をかけずに試す場所として、意外と見落とされがちなのがお住まいの地域の公民館や生涯学習センターです。
自治体によっては、書道・体操・パソコン・園芸などの講座を数百円〜数千円程度で開いています。民間のカルチャースクールに比べて費用が抑えめで、「合わなければ次期は申し込まない」と区切りやすいのも気楽なところです。
ただ、存在は知っていても、申し込むまでがなんとなく億劫で結局そのまま…という方も多いのではないでしょうか。
入会金を払ったり、道具を一式そろえたりする入口だと、「続かなかったらどうしよう」が先に立ってしまいます。その点、一区切りで終われる講座は、やめるときのことを考えずに手を挙げられる入口です。広報誌や自治体のホームページに講座一覧が載っていることが多いので、一度のぞいてみてください。
国としても生涯学習は後押ししている分野です。制度の全体像は、文部科学省の生涯学習の推進のページにまとめられています。
今の体力に合っているか
若い頃の感覚で選ぶと、体がついていかずに挫折しやすくなります。「疲れが残らない」「翌日に響かない」が50代の趣味選びの合格ライン。物足りないくらいがちょうどいい、と考えておくと長続きします。
ひとりでもできるか
仲間がいないと成立しない趣味は、相手の都合に左右されます。ひとりで完結して、気が向けば仲間とも楽しめる。その順番のほうが、50代からは気楽に続けられます。
この3つを満たす趣味の入口を、タイプ別に挙げてみます。気になるものがあれば、そこがあなたの入口です。
- 手を動かして無心になりたい → 大人の塗り絵、編みもの
- 外に出るきっかけがほしい → 御朱印めぐり、美術館、俳句・川柳(散歩と相性◎)
- 家の中で楽しみたい → 読書、ピアノ・キーボード
- 暮らしと健康に組み込みたい → ラジオ体操、ベランダ菜園
「趣味」と「学び直し」は、実は地続きのところがあります。資格の勉強を趣味のように楽しんでいる方もいますし、パソコンの検定についてはサーティファイ資格 50代に意味ある?受けてわかった3つの価値の記事でも紹介しています。

小さく、体にやさしく、ひとりでも。この3つね。若い頃と選び方が変わって当然なんだわ
趣味は続かなくてもいい。やめても、また戻ってもいい
最後に、いちばんお伝えしたいことです。
始めた趣味が続かなくても、失敗ではありません。
「三日坊主」という言葉のせいで、やめること=挫折と感じてしまいがちですが、合わなかったと分かったこと自体が、趣味探しの立派な前進です。3つ試して3つやめたら、「合わないもの」が3つ分かった。それだけ、本当に合うものに近づいています。
そして、一度やめた趣味に何年か後に戻るのも、まったくアリです。編みものを冬だけやる人、俳句を思い出したように再開する人。趣味は毎日続けるものと決まっているわけではありません。
「週に1回」「月に1回」でも、本人が楽しければそれは立派な趣味です。頻度で合格ラインを決めているのは、たいてい自分自身なんですね。
50代からの趣味は、成果や上達のためのものではなく、自分の機嫌を自分でとるための時間。だからこそ、義務にしないことがいちばんのコツです。

やめてもいい、戻ってもいいなら、気軽に試せるわね。趣味って、もっと自由でよかったのね
まとめ
50代 趣味の見つけ方を整理しました。
- 「趣味がない」50代は珍しくない。探すほど見つからないのは自然なこと
- 見つけ方の近道は「昔好きだったことに戻る」。3つの質問で書き出してみる
- 新しく選ぶなら目安は3つ。お金をかけず小さく・今の体力に合う・ひとりでもできる
- お試しの場としては地域の公民館・生涯学習センターの講座も選択肢になる
- 続かなくても失敗じゃない。やめてもいいし、何年後かに戻ってもいい
趣味は「見つけるもの」というより、「思い出すもの」なのかもしれません。まずは紙とペンを用意して、子どもの頃の自分に聞いてみてください。

亀の甲より年の功。50年分の好きだった気持ちが、あなたの中にちゃんと貯まっているのよ
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